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W杯へトップ下で復権!鎌田が先制弾 「代表でのゴールは特別」 2―0で米国撃破

[ 2022年9月24日 04:30 ]

国際親善試合   日本2-0米国 ( 2022年9月23日    デュッセルドルフ )

<日本・米国>前半、ゴールを決め喜ぶ鎌田(撮影・小海途 良幹)
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 ドイツ遠征中の日本代表は23日、デュッセルドルフ・アレナで米国代表と親善試合を行い、2―0で勝った。4―2―3―1の布陣で臨んだ森保ジャパンは前半25分、トップ下で先発したMF鎌田大地(26=Eフランクフルト)が決めて先制。後半43分、途中出場の三笘薫(25=ブライトン)が追加点を挙げた。FIFAランキング14位(日本は24位)のW杯出場国を振り切った。27日に同じ会場でエクアドル代表とW杯メンバー発表前最後の国際試合を行う。

 デュッセルドルフ・アレナが日本の鋭いカウンターに沸いた。前半25分、伊東が相手のパスミスを見逃さずにボールを奪うと、快足を飛ばして一気に前線へ。ボランチの位置から顔を出した守田を経由し、最後は鎌田が右足でコースを狙ってネットを揺らした。

 オフサイドかどうか微妙な位置だったため、VARで確認した上でようやく得点を認められた。少し時間をおいてチームメートから祝福された鎌田は笑顔を見せた。

 「得点のチャンスが多かったので1点決められて良かったが、もう少し早めに2点目を取れればチームはもっと楽になった。場所はどこでも日本代表でのゴールは特別」。反省を口にしながらも、満足そうに話した。

 森保監督はこれまでベースとして使ってきた4―3―3ではなく4―2―3―1で臨んだ。トップ下を置く布陣は格上のドイツ、スペインと当たる本番を想定したもの。押し込まれる展開となっても、前線に起点を増やし球を奪ってからスムーズに攻撃に移るのが狙いだ。

 その新布陣で躍動したのが鎌田だ。W杯アジア2次予選でも同じ位置で活躍しながら、最終予選で4―3―3へのシステム変更に伴いポジションを失ったアタッカーは、中盤に生まれたスペースで自在にタクトを振った。密集地帯でも動き出しや体の向きで時間と空間をつくり出し、高い位置で起点になった。時には左右のサイドハーフに寄っていき、最大の武器である両翼の強みを引き出した。

 3月のW杯最終予選ではメンバーを外れ、W杯出場決定の喜びをピッチで味わえなかった。悔しさをバネにEフランクフルトで実績を残した。欧州リーグではチーム最多の5得点を挙げて優勝に貢献した。

 そして日本代表でも輝きを取り戻した。6月の親善試合では主に4―3―3のインサイドハーフで起用され、パラグアイ戦ではゴールも記録した。そしてドイツの地で、トップ下として叩き込んだ一撃でカタール行きの切符をぐいっと引き寄せた。

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