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日本サッカー協会・田嶋会長 追悼と感謝の意「名監督とは、まさにオシムさんのような人」 

[ 2022年5月2日 12:37 ]

日本サッカー協会・田嶋幸三専務理事(左、当時)と握手するイビチャ・オシム前日本代表監督(2008年撮影)
Photo By スポニチ

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(64)が2日、1日にオーストリアで死去したイビチャ・オシム元監督(享年80)を追悼した。協会を通じてコメントを発表した。

 旧ユーゴスラビア出身のオシム氏は90年W杯イタリア大会で同国代表を率い8強入り。03年に来日しJ1市原(現J2千葉)監督を経て、06年から日本代表を指揮したが、07年に病に倒れ退任した。

 「昨晩、オシムさんが亡くなられたとの連絡を受けた。オシムさんには多くの思い出が残っている。ユーゴスラビア代表を率いた1990年のFIFAワールドカップ、ジェフユナイテッド市原・千葉などの監督として素晴らしいチームを作り上げていた。選手たちを掌握する力が素晴らしく、考えて、判断するトレーニングを徹底することによって確実に選手を成長させてくれた。日本代表チームの監督に就任してからも多くの選手たちを成長に導いていた。名監督とは、まさにオシムさんのような人だと思う」と偲んだ。

 「2007年11月16日に倒れられた後、歩けるように、話せるように回復されたのは奇跡的だったかもしれないが、志半ばで監督交代をお伝えしなければならず、オシムさんの無念さを思うと本当につらく、その時のことは忘れることができない。監督として成功を収められたグラーツで過ごされていたことを聞いていた。ユーゴスラビア紛争や病などで波乱万丈な人生を送られたかもしれないが、それゆえに説得力のある言葉によってわれわれに影響を与えてくれた。安らかな眠りにつかれますようお祈りします。そして、ありがとうございました」と結んだ。

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2022年5月2日のニュース