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J2町田ポポヴィッチ監督「オシムさんのような方とはなかなか出会えない」グラーツでオシム氏のもとプレー

[ 2022年5月2日 21:12 ]

元日本代表監督のオシム氏
Photo By スポニチ

 J2町田のランコ・ポポヴィッチ監督(54)が2日、1日にオーストリアで死去した恩師、イビチャ・オシム元監督(享年80)を追悼した。

 町田のほか、大分、FC東京、C大阪などでも監督を務めたポポヴィッチ監督は、現役時代にオシム監督のもとシュトルム・グラーツ(オーストリア)でプレー。その後も親交が続いていた。クラブを通じて寄せた悲しみのコメント全文は以下の通り。

 オシムさんのような方とはなかなか出会えない。いつも何をもたらせるかを考えてる方でした。未来に起こる事を予測していて、誰しもが気付かないような事、考えつかない事を先に気付ける方でもありました。だからこそ彼の発する言葉には深い意味があり、聞く人によってはその言葉の本当の意味に時間が経ってから気付いたり、時にはその真意が理解出来ないままになる事もあったと思います。

 選手の能力を引き出し、時には選手自身が気付いていない力に気付かせたり、常に頭を使い考えさせる事で、プレーヤーとしてだけでなく自主性を持った人間への成長を促せる方でした。間違いなくオシムさんは日本サッカー界にとっての親友であると思っています。なぜなら日本サッカーのポテンシャルを全て理解し見抜いており、それと同時にそのポテンシャルを開花させる方法を知っていたからです。

 選手やメディアにも聞き心地が良いような事だけを言うという事はせず、時には厳しい言葉を投げ掛けながら正しい方向に導く、考えさせるという事が出来る方でした。

 日本化するという言葉を使って日本の皆さんに伝えたかったのは、他国のコピーをするのではなく、日本人の良さ特徴を生かすことを考え独自の未来を作って行きましょうという考えです。残念ながら体調を悪くして日本代表での仕事を続ける事が出来なくなったのは残念でなりません。心よりご冥福をお祈りします。

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2022年5月2日のニュース