×

森保監督 独U21司令塔、アペルカンプ視察 日独ハーフ20歳に「日本選択」働きかけへ

[ 2021年9月18日 05:30 ]

日本代表の森保監督
Photo By スポニチ

 ドイツ人の父と日本人の母を持つドイツ2部デュッセルドルフのMFアペルカンプ真大(20)が、日本代表に招集される可能性が浮上した。

 17日付のドイツ紙ビルトによると、W杯予選・中国戦(7日)後に欧州視察に出た日本代表の森保一監督が、16日にデュッセルドルフを訪問。川崎Fから新加入でA代表入りが有力視されているMF田中碧とともにプレーぶりを視察した。さらにプロイサー監督、クライン強化担当とアペルカンプについて話し合ったという。

 東京出身でU―18日本代表経験があるアペルカンプは、豊富な運動量と正確な技術に得点力も備え、昨季ドイツ2部で21戦6得点と活躍。トップ下やボランチとしてもプレーが可能で、5~6月のU―21欧州選手権でドイツ代表に初選出された。優勝したチームで出場機会はなかったが、23年大会で連覇を目指す新チームでも招集。背番号10でセットプレーのキッカーも任され、今月の予選2戦に先発して連勝に貢献した。

 日本協会は、ユース年代で複数の国籍を持つ選手に将来的な日本代表での活動を選択するよう働きかけていく方針で、バルセロナ下部組織の高橋仁胡(にこ、16)やブレーメン下部組織のGK長田澪(17)らも対象。アペルカンプはこれまでに「日本にルーツを持つ選手として初めてドイツ代表に選ばれることが目標」と話してきた一方で、日本代表に関しても「(決断は)オープンに」と道は閉ざしていない。森保監督は18日のレーゲンスブルク戦も視察の予定。指揮官の評価と本人の選択次第では近い将来の日本代表入りが現実味を帯びそうだ。

 ◇アペルカンプ真大(あぺるかんぷ・しんた)2000年(平12)11月1日生まれ、東京都出身の20歳。三菱養和ジュニアユースに所属していた15年に父の仕事の関係でドイツに移住し、デュッセルドルフの下部組織入り。19年にプロ契約し、20年9月にトップチームデビュー。今季は6試合で1得点1アシスト。1メートル75。

続きを表示

2021年9月18日のニュース