ビリャレアルが欧州リーグ初制覇、全員成功が続いたPK戦でヒーローになったのは…

欧州リーグ決勝   ビリャレアル1―1（PK11―10）マンチェスター・ユナイテッド （ 2021年5月26日    ポーランド・グダニスク ）

＜ビリャレアルーマンチェスター・ユナイテッド＞欧州リーグ決勝のPK戦でキック成功＆阻止の活躍を見せたビリャレアルGKルジ（AP）
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　ビリャレアル（スペイン）が延長1―1から突入したマンチェスターU（イングランド）とのPK戦を11―10で制して初優勝した。GKヘロニモ・ルジ（29）がPK成功＆阻止の活躍。ヒーローになった。

　両チームの選手が成功を続けた中、先攻ビリャレアルの11人目で「サッカー人生で初めてPKを蹴った」というルジがゴール右上に決め、直後に相手GKデヘアのキックに反応してセーブ。クラブに初の主要タイトルをもたらし「最高の気分」と笑った.


　ウナイ・エメリ監督（49）は「PK戦はくじではない。敵を知り、正しいメンタリティーを保つこと。誇りに思う」と満足げ。自身にとっては14～16年にセビリアで3連覇して以来4度目の優勝で大会最多記録を更新した。

　18～19年シーズンにはアーセナルを決勝に導いたが、チェルシーに1―4で完敗。半年後には不振で指揮官の座を追われた。その古巣を今大会の準決勝で撃破。さらにマンチェスターUという名門を退け「リベンジという思いは全くない。このチームにとって素晴らしい優勝となった」と喜びに浸った。

　1月まで在籍した久保建英が1次リーグ突破に貢献したチームは国内リーグを7位で終えたが、今回の優勝で来季欧州CL出場権を獲得。人口5万1000人の小都市をホームタウンとするクラブがサッカー界に確かな足跡を記した。