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横浜・大然、五輪エースは俺だ!リーグ3戦ぶり勝利導く日本人2位9得点目

[ 2021年5月27日 05:30 ]

明治安田生命J1第16節   横浜1ー0大分 ( 2021年5月26日    昭和電ド )

<大分・横浜M>後半、先制ゴールを決め岩田(左)とポーズをとる前田
Photo By 共同

 明治安田生命J1リーグは26日に9試合が行われ、横浜は敵地で大分を1―0で下し、リーグ戦3試合ぶりの勝利を挙げた。後半37分に途中出場のU―24代表FW前田大然(23)が決勝点をマークし、リーグ戦9点目で日本人得点ランク2位タイに浮上。31日から始まる東京五輪世代の代表活動に向けても弾みをつけた。

 押し込みながらゴールを奪えない膠着(こうちゃく)状態を、前田が救った。過密日程の影響で、開幕戦以来のベンチスタート。満を持して後半15分に登場すると、同37分、MF天野の右クロスをファーサイドから頭で叩きつけて決勝点を奪った。まもなく2歳になる長女・爽世(そよ)ちゃんに向けて、「約束したカレーパンマンができて良かった」と可愛らしいパフォーマンスを届けた。

 ゴールは4月24日の横浜FC戦以来、5試合ぶり。「しばらく点が取れていなかったので、点を取って代表に行きたいという思いがあった」と、代表活動に向けても価値ある一発を喜んだ。6月5日にU―24ガーナ戦、同12日にジャマイカ戦を控えるU―24代表の活動は、18人の五輪メンバーを決める最終選考の場。「FWなのでゴールを取らないと残れない」と自覚する。

 本大会でのFWは2枠が想定される。OA枠には守備的な酒井、吉田、遠藤航が発表されており、故障などがない限り、日本代表FW大迫の起用はほぼ消滅。それだけに五輪世代のFW陣の責任は重大だ。前田は現状、上田(鹿島)、林(鳥栖)、田川(FC東京)の中で上田とともに一歩リードしている。

 J1の得点数は候補の中で最多の9ゴール。文句なしの結果に加え、50メートル5秒8の快足。4月6日のC大阪戦でJ新記録の62回を記録するほどのスプリント(時速24キロ以上の走行)で、守備の献身性も光る。代表活動前最後の試合は30日の清水戦。「しっかり勝って代表に合流できたら」と力強く見据えた。

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