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清水、逆転発進 後半サンタナ同点、後藤決勝弾 アウェーで鹿島撃破

[ 2021年2月28日 12:59 ]

明治安田生命J1第1節   清水3―1鹿島 ( 2021年2月27日    カシマ )

<鹿島・清水>後半33分、チアゴ・サンタナが同点ゴールを決める(撮影・篠原岳夫)
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 清水はアウェーで鹿島に3―1と逆転勝利を飾り、6年ぶりの開幕白星発進を決めた。ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(63)は11人中7人の新加入選手を先発起用。後半33分にはFWチアゴ・サンタナ(28)が今季チーム1号となる同点弾。同38分には途中出場のFW後藤優介(27)が決勝ゴールを決めるなど3得点を奪い、苦手にしていた鹿島からリーグ10試合ぶりとなる勝ち点3を手に入れた。

 見事な一撃だった。後半38分、左サイドMFカルリーニョスのクロスに2列目から走り込んだFW後藤が体を投げ出すダイビングヘッド。「“来てくれ”という気持ちで入った。昨季はなかなか決めることができなかった。信じて(ゴール前に)入って良かった」とリーグ14試合ぶりとなるゴールでロティーナ新監督の初陣白星を呼び込んだ。その後もオウンゴールで追加点を挙げるなどわずか10分間で3得点。新指揮官は「すぐに追い付けたことが試合の鍵。2点目がすぐに入ったことで試合をものにできた」と一気に畳み掛け、鹿島を撃破した攻撃陣に拍手を送った。

 この日はチーム始動時から使ってきた4―4―2ではなく、4―3―3の新布陣を採用。ロティーナ監督は「よりボールを持って相手にダメージを与えるための選択。2列目にFWを置いて、彼らが飛び出すことによって得点のチャンスを生み出すのが狙い」と攻撃にさらなる連動性が生じ、狙い通り2列目から飛び出した後藤が決勝点を決めた。

 昨季から課題の守備面も失点はセットプレーからの1点のみ。後半30分には、日本代表GK権田が至近距離から放たれた鹿島FWエヴェラウドのヘディングシュートをスーパーセーブ。20本のシュートを浴びながら、構築してきた守備でゴール前にブロックを敷き、流れからの得点を許さなかった。

 今季は過密日程で来月3日にルヴァン杯・広島戦(Eスタ)、同6日には福岡とのホーム開幕戦が控える。後藤は「もっともっと貪欲にゴールを狙っていきたい。勝利を目指すチームの力になれるように」。新生・清水の快進撃が始まる。(畑 大地)

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2021年2月28日のニュース