×

新生浦和1号は阿部の開幕日本人最年長弾!39歳5カ月21日「端数を切ればまだ30歳」

[ 2021年2月28日 05:30 ]

明治安田生命J1第1節   浦和1ー1FC東京 ( 2021年2月27日    埼玉 )

<浦和・FC東京>後半29分、ゴールを決める浦和・阿部(右から2人目)(撮影・西海 健太郎)
Photo By スポニチ

 浦和の元日本代表MF阿部勇樹(39)がFC東京との開幕戦に先発し、後半29分に今季チーム1号となる先制ゴールを決めた。39歳5カ月21日での開幕戦ゴールは日本人最年長、歴代でもジーコの40歳2カ月13日に次ぐ歴代2位となった。試合は1―1のドローに終わった。

 阿部の「伝家の宝刀」がうなりを上げた。新生レッズのチーム1号は主将の右足から生まれた。後半29分、MF小泉のCKを起点として最後はこぼれ球に素早く反応した。「(監督から)サッカーの面白さをまた、教えていただいている」。年齢を感じさせない躍動感。39歳5カ月21日での開幕戦ゴールは、日本人最年長記録となった。

 4年ぶりの開幕先発。「攻守に対策を立て、やってきたことが出せたので楽しかった」と言う。ロドリゲス監督の初陣は3人がJ1デビューを飾り、内容も昨季と一変した。攻撃の連動性、切り替えの早さ、攻守に主体性が見えた。ボランチでは阿部が後方でバランスを取り、大卒新人の伊藤敦が前線に顔を出す。打たれたシュートは5本だけ。FC東京を圧倒していた。

 通算23季目のJ1出場。阿部は「そんなにいましたか?端数を切ればまだ30歳」とおどけたが、歴代最多の金字塔。07、17年と2度のACL制覇も経験するなど文字通り浦和の歴史を背負う男は「レッズはいろんな方のサポートがパワーをくれる。恩返しの思いがモチベーション」。ピッチに立ち続ける原動力がここにある。

 VAR検証(オフサイド)で幻と化したが、前半5分には沖縄キャンプ中に規律違反を犯したFW杉本が鮮やかにネットを揺らす場面もあった。終盤の失点でドローに終わったが「ボールを握り、試合を支配し、相手にチャンスを与えないことまでできた。勝ち点3にふさわしい内容」とロドリゲス監督。新生レッズの初陣は期待に満ちあふれていた。

続きを表示

この記事のフォト

2021年2月28日のニュース