「東日本大震災メモリアルマッチ」 決勝弾の福島・イスマイラ「100%で挑む思いがあった」

[ 2021年2月28日 22:12 ]

<福島ユナイテッド・いわきFC>決勝ゴールを決め、スタンドに「俺が決めた」と主張するイスマイラ(中央)
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 「東日本大震災メモリアルマッチ」が28日、福島県広野町のJヴィレッジスタジアムで行われ、J3福島ユナイテッドがJFLいわきFCに1―0で勝利し、“福島ダービー”の連敗を4で止めた。

 高い位置からプレスを仕掛けて優位に試合を進めると、後半アディショナルタイムにFWイスマイラ(22)が劇的ゴール。因縁のライバルから白星を挙げた。いわきFCは終始主導権を握られ、開幕前に課題を残した。

 「俺が決めた」とスタンドにアピールすると、劇的なゴールを挙げたイスマイラは歓喜に沸くベンチへと走った。FWトカチ(20)から額に祝福のキスを受け、最高の笑みを浮かべた。
 「100%で挑む思いがあった。震災で亡くなった人や復興に向けて頑張る人に良いプレーを見せたかった」

 今季のユナイテッドは一味違った。パスサッカーにこだわり続けた例年と異なり、この日はお株を奪うハイプレスを序盤から仕掛けた。福島ダービーで4連敗中の宿敵に対し、終始ペースを握って迎えた後半アディショナルタイム、ドラマが訪れた。

 スタメン出場した高卒ルーキー・MF柴圭汰(18)のシュートが左ポストに跳ね返り、こぼれ球をイスマイラが左足で押し込んだ。「ワンマンショーでなく、全員で点を取れた」。左手を負傷し、包帯を巻いて強行出場したストライカーは、復興のシンボルとなったJヴィレッジの空を見上げた。

 3―4―3の布陣で90分間ひたすらボールを追い、ゴールに向かうことだけを考えた福島イレブン。時崎悠新監督(41)は「熱い試合ができた。現時点で100%の力を見せられた」と称えた。J2昇格に向けて本腰を入れる今季の開幕戦は、14日にホーム・とうスタで藤枝と対戦する。昨季13ゴールのイスマイラは「調子や感情は高まっている。ゴールを決めて昇格させたい。全てにおいてトップを目指す」と力を込める。ライバルを撃破したユナイテッドが、大きな一歩を踏み出した。(近藤 大暉)

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