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湘南MF中村駿 アマ契約からついに最高峰の舞台「楽しみしかない」

[ 2021年2月22日 05:30 ]

26日開幕 J1注目の新戦力(17)

湘南21年陣容
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 斎藤、金子、松田ら中盤の主力が多数移籍した中で、期待が高まっているのが中村だ。J2山形でボランチとして活躍、今季から湘南に移籍した。

 苦労の末にはい上がってきた。練習参加で評価され、16年に駒大からJ2群馬入り。だが提示されたのはアマチュア契約で「スクールで子供たちを教えて、給料はそちらから」というものだった。それでも「チャンスがあるなら」と入団。開幕直後に出場機会を得るため当時関東1部のtonan前橋に期限付き移籍することになったが、群馬のボランチにケガ人が続出したため急転残留した。8試合に出場したところで6月にプロ契約を勝ち取り「チャンスを自分でつかめたからこそ今がある」と振り返る。翌年J2山形に移籍して開花した。

 今季から初のJ1。「わくわくして、楽しみな気持ちしかない。自分がどれぐらいできるかピッチの上で確かめたい」。山形では3ボランチのサイドが多かったが、湘南ではアンカー起用も。ピッチの中央でボールをさばき、攻撃のリズムを変えサイドに展開する。「初めてやっているので新鮮。自信もある」。合宿では守備の強化にも取り組み、他の選手と積極的なコミュニケーションも取っている。「できないものもあるが、通用しているところもある。得点とアシストにこだわっているが、まずは試合に出たい。早く試合したい」。セットプレーのキッカーもうまい。J1残留のキーマンとなりそうだ。

 ◆中村 駿(なかむら・しゅん)1994年(平6)2月24日生まれ、千葉県出身の26歳。習志野―駒大を経て16年にJ2群馬入り。17年からJ2山形へ移籍し、今季から湘南。J2通算173試合21得点。対戦したい選手は神戸のMF山口。趣味は温泉。1メートル78、70キロ。利き足は右。

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2021年2月22日のニュース