久保1G2A 中央でこそ輝ける 欧州Lデビュー戦で実力証明「チームの一員として貢献できた」

[ 2020年10月24日 05:30 ]

欧州リーグ 1次リーグI組   ビリャレアル5-3シワススポル ( 2020年10月22日 )

シワススポル戦の前半、先制ゴールを決めるビリャレアルの久保(右手前)(共同)
Photo By 共同

 日本の至宝が、ついに目覚めた。スペイン1部ビリャレアルの日本代表MF久保建英(19)が22日、欧州リーグ(EL)開幕戦のシワススポル(トルコ)戦に移籍後初先発し、フル出場。初めての舞台で初ゴールを含む1ゴール2アシストの結果を残して地元メディアから大絶賛を浴びた。スペイン中に強烈なインパクトを残したことで、25日のカディス戦でのリーグ戦初先発に向けても弾みをつけた。

 待っていたのは称賛の嵐だった。スペインリーグの公式ツイッターは「今夜の主役」と久保の写真を掲載。マルカ紙(電子版)からは「この日のようなレベルのプレーを見せれば、レギュラーを獲得できないことはありえない」と称えられた。久保は「今日のプレーは個人的にも、チームに対してもうれしい。これからもっと得点を増やしたい」と手応えを口にした。

 やはりピッチの中央で攻撃を自在に操る姿がよく似合う。ビリャレアル移籍後、公式戦7試合目にして初先発。しかもこれまでの右サイドではなくトップ下で出場すると、前半の13分。味方のシュートのこぼれ球につめて左足で先制点を奪った。同20分には左足アウトサイドでの軽やかなスルーパスで初アシストも記録。得意のポジションで切れのあるプレーを連発した。主に右サイドでプレーした後半も12分に左CKを蹴って追加点を演出。エメリ監督からは「要求した役目をしっかり果たした」と及第点以上の評価を得た。

 リーグ戦では6試合連続ベンチスタート。今月の日本代表オランダ遠征でも途中出場のカメルーン戦、先発したコートジボワール戦ともに不発に終わった。それでも不遇と不調を心配する周囲の喧噪(けんそう)をよそに、19歳は集中していた。「格上と互角以上にやれた自信はある」というマジョルカ時代の昨季も、序盤こそ出番は少なかったが徐々に信頼を得ていった。今回も先発の機会を逃さず、パーフェクトに仕事を完遂。久保を巡る起用法が議論の的となっているエメリ監督を納得させた。

 次なる照準はリーグ戦での初先発。前節バレンシア戦(18日)は2枚のイエローカードでプロ初の退場処分を受けたが、2枚目の警告は審判の判定ミスだったとして取り消されており、25日のカディス戦にも出場できることが決まった。「選手はみんな先発で出たいと思っている。競争があるけど、僕は今日チームの一員として貢献できた」と手応えはつかんでいる。「ここから先が楽しみ」。久保が自らの左足で活路を開いた。

 ▼欧州リーグ 欧州チャンピオンズリーグ(CL)に準ずる、欧州のクラブチームによる国際カップ戦。09年にUEFA杯から改称された。UEFAランキングに応じて各国リーグからの出場枠が変動し、今季スペインからは昨季リーグ5、6位チームが本戦から出場している。1次リーグA~L各組2位までの24チームと、欧州CLの1次リーグ3位8チームの計32チームが決勝トーナメントを戦う。

続きを表示

この記事のフォト

「サッカーコラム」特集記事

「マラドーナ」特集記事

2020年10月24日のニュース