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大分 豪雨被災の九州に届けた岩田弾!本拠で奮闘ドロー「次は勝って勇気を与えたい」

[ 2020年7月12日 05:30 ]

明治安田生命J1第4節   大分1-1神戸 ( 2020年7月11日    昭和電ド )

神戸と引き分けた大分イレブン
Photo By 共同

 豪雨に苦しむ九州にもサポーターが戻ってきた。ホームに4263人の観客を迎えての大分の大切な一戦。災害の犠牲者への黙とうがささげられてスタートしたゲームは1―1の引き分けとなり3連勝はならなかった。片野坂知宏監督は「豪雨災害で大変な思いをされている方がたくさんいますし今日は勝たなければいけなかった」と無念さをにじませたが、後半、神戸の攻勢は好守でしのぎきった。

 8日間で3試合をこなす過密日程で、2連勝と勢いに乗る中、片野坂監督は「(中2日の連戦の)疲労と対神戸戦に向けて」と前節から先発を6人入れ替えた。しかし、開始16秒で、いきなり先制点を奪われる苦しい展開となった。指揮官が「出はなをくじかれて難しい出だしになった」と悔やんだ状況を打破したのは、東京五輪代表の有力候補である右サイドのDF岩田だった。前半29分、持ち味である前線への走り込みをみせると、FW知念からのパスを受け、「優しいパスだったので冷静に打てた」。GKとの1対1を制し、自身今季初得点となる同点ゴール。指揮官も「失点の仕方が悪くトーンダウンしたがよく盛り返してくれた」とねぎらった。

 DFながらチーム最多タイの3本のシュートを打つなど攻守に存在感をみせた。それでも「守備で古橋選手にやられたので、引き締めないと」と反省が口をついた。5月25日に結婚したばかりで公私ともに充実する23歳。次戦へ向け「次は勝って九州豪雨に遭われた方に勇気を与えたい」と勝利を誓った。  

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