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川崎F・家長“有観客開幕戦”感謝の2発!4724人の前で決めた3連勝「改めて幸せ」

[ 2020年7月12日 05:30 ]

<川崎F・柏>前半、競り合う川崎F・家長(左から2人目)と柏・瀬川(右)(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1リーグ第4節は11日、再開3戦目で初めて観客を入れて2試合を行った。川崎Fはホームで柏と対戦。4724人のサポーターが詰めかけた中、好調のMF家長昭博(34)の2得点などで3―1で勝利し、再開後3連勝を飾った。会場にはJリーグの村井満チェアマン(60)も訪問した。また、大分はホームで神戸と対戦し、0―1の前半29分にDF岩田智輝(23)が同点弾を決め、引き分けた。

 一番大きな拍手はやはり勝利の瞬間だった。有観客初戦。歌や声を出しての応援やフラッグを振る行為などが禁止となった中、会場に詰めかけた4724人のサポーターは90分間、手を叩いて選手を鼓舞。川崎Fイレブンも応えるかのように熱のこもったプレー見せた。殊勲は前半40分、同42分に立て続けにゴールを決めた家長。CKからのヘディング、相手DFの股間を通す技ありのシュートで、チームを勝利に導き「お客さんの前でプレーできるのは改めて幸せだと思いました」と感謝した。

 5000人の入場制限がある中、J1にもようやく観客が帰ってきた。両チームが試合前のウオーミングアップでピッチに姿を現すと、スタンドからは「待ってました!」とばかりに自然と大きな拍手が巻き起こった。この日は入場解禁となったチームマスコットの「ふろん太」くんもピッチに登場。まだ通常からはほど遠い状況だが、“ポストコロナ”へまずは大きな第一歩だ。

 時折、家長のヒールパスなどに「オー」と感嘆する声や、「オイ!」とファウルを要求する声なども漏れたが、拍手に包まれた90分だった。川崎Fは8日のアウェー・FC東京戦から中2日。疲労はピークだったが、イレブンも後押しを受けて奮起。鬼木監督が「やはりお客さんの力を感じた」と話せば、谷口も「拍手だけでもやっぱりいいなと、しみじみ感じながらプレーしました」と振り返った。有観客初戦でしっかり勝利。これで再開後3連勝で暫定ながら首位に立った。指揮官は「一番喜び合えるのがゴール。ゴールで恩返ししていけたら」と、誓った。

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