J1が4カ月ぶり再開!横浜FW仲川 メッシをヒントに「判断スピード」UPで進化証明を

[ 2020年7月4日 05:30 ]

明治安田生命J1第2節   横浜―浦和 ( 2020年7月4日    埼玉 )

<横浜練習>ダッシュする仲川(撮影・西海健太郎)
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 新型コロナウイルス禍で2月下旬から中断していた明治安田生命J1が、4日、約4カ月ぶりに再開する。リモートマッチ(無観客試合)で再開するリーグ戦。敵地で浦和と対戦する王者・横浜のFW仲川輝人(27)が単独インタビューに応じ、中断中に見たバルセロナFWメッシ(33)のプレーにヒントを得たことを明かし、さらに見せたい進化について語った。

 先月27日に再開、開幕したJ2、J3に続き、J1も再び幕を開ける。仲川は湧き立つ心境を言葉にした。

 「やっとこの時が来たか、と。待ちに待った再開なので、ほんとに楽しみ。この中断期間でサッカーができる喜びや幸せを改めて感じた」

 身長1メートル61の小柄な体格を武器に変えて磨き続け、昨季はJのMVP&得点王にまで到達した。“ハマの韋駄天(いだてん)”の愛称の通り、その偉業を支える代名詞は「足の速さ」。再開後の今季は、その速さを生かす「判断の早さ」が新たな必見ポイントだ。「ドリブルで行く時と味方を使う時の選択の早さ、判断の早さは、もっともっと追求できる」。プレースピードに加えて頭の回転のスピードでも勝負する新たな挑戦へのヒントは4カ月以上に及ぶ中断期間にあった。

 「メッシ選手のバルサや、システムが自分たちのやり方に似ているマンチェスターCの試合などを一日1試合、90分間通しての試合をなるべく見るようにしていた」

 自宅待機中によく見ていたのが海外のプレー映像だった。メッシのプレーの特長は既に世界中に知られるところだが、また新しい学びがあった。

 「相手の懐に入る速さ。そこは自分もまねするところだと思う。あとは相手の逆を突くタイミングや速さもそう。相手の動きを見て瞬時にプレーに反映させる、逆を突くプレーなどは、ずばぬけているなと思った」

 小柄な仲川のプレースタイルはメッシの特長と似通う点も多い。だからこそまだ伸びる余地があると自覚したポイントこそが、「判断の早さ」だった。

 中断前、今季はのっけから洗礼を浴びた。開幕戦のG大阪戦では厳しすぎるマークに遭い、ゴールを奪えなかった。得点王にMVP。成果を残した者ゆえの壁だが、メッシはそんな障壁を十数年以上も越え続けている。

 「自分以上にもっと(マークは)激しい。そんな中でも自分のプレーを出しているし、違いを出しているし、しかも結果を出している。そういった選手に自分もなっていかないといけないと思っている。そこは自分の努力次第。向上心を持ってやっていくしかない」

 一方で、強く警戒されるからこその利点も生かすつもりだ。

 「自分が(相手のマークを)2枚引きつけたら、他の味方の選手はフリーになる。それをうまく利用することも、メッシ選手を見ながらまねして、試合で表現できればいい」

 今季の得点数の目標は、背番号と同じ「23」。再開後も数字に変わりはない。

 「そこの目標はぶれずにやっていきたい。それから過密日程なのでケガだけはしないように。自己管理が今年はより重要になる」
 中断期間と2年目の重圧。難題を前にシーズンの幕が再び開く決意を名前と同じ「輝」の一文字に込めた。

 「(15得点の)去年以上に得点を決めないといけない。あとはアシストも2桁いくようにしたい。それがチームの力にもなる。自分がチームを勝たせるためのプレーをどんどんしていきたい」

 新たな「早さ」に挑んだ仲川が、局面でどういうプレーを選択するのか。進化した姿はテレビや動画配信の俯瞰(ふかん)映像でこそ、際立つはずだ。

 ◆仲川 輝人(なかがわ・てるひと)1992年(平4)7月27日生まれ、川崎市出身の27歳。川崎F下部組織、専大を経て15年に横浜加入。16年にJ2町田、17年にJ2福岡へ期限付き移籍し、18年に横浜復帰。19年は15得点9アシストでJリーグMVP&得点王。名前の「輝」から付けた「レイ(英語で光の意)」という名前の愛犬を飼う。1メートル61、57キロ。利き足は右。

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