2年目 清水JY・U―14の市川監督「今はこういう状況の中でも成長できることを探してやっています」

[ 2020年5月29日 05:00 ]

監督として2年目のシーズンを迎える市川監督(右)(C)S-PULSE
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 サッカー元日本代表で清水ジュニアユース(JY)U―14の市川大祐監督(40)がこのほど、電話でのインタビュー取材に応じた。昨年清水JY・U―13で監督キャリアをスタートさせ、今年が2年目。今月14日に「不惑」の誕生日を迎えた青年監督が今季への思いを語った。

 ――まずは監督1年目の昨季を振り返ってください。
 「初めてで、どうチームをつくるかという経験もない中でのスタートでした。岩下さん(現清水ユース監督)や横山さん(現JY・U――15監督)の指導を見て学びながら、どう自分の色を出すかという部分を意識してやりました」

 ――その中で難しさを感じた部分は?
 「選手が21人いるのですが言葉で伝わる選手もいれば、そうでない選手もいる。そして実際に声を掛けるべきタイミングがいつかということもあるので、そこも計りながらやっていました。後はその時点でのトレーニングの積み重ねの部分ですね。“この時期でここまでできているけれど、どこまでやればいいのか”と。選手の3年間の成長から逆算して――というのが分からなかったので(指導者の)先輩たちに聞きながらやっていました。難しさを感じる部分はありましたけど、それよりも選手の成長を喜べたことの方が大きかったですね」

 ――その経験も踏まえて迎えた今年度ですが、コロナの影響で困難な状況になりました。
 「2月の終わりから活動休止になりました。選手の変化が出てきて面白いところだったので非常に残念でしたね。ただやれないことを探しても意味はないので、今はこういう状況の中でも成長できることを探してやっています」

 ――具体的には?
 「日常のことですね。あとは今まで当たり前にサッカーができた幸せとか、周囲への感謝の気持ちを持つとか。人間として成長することが大事だと思っています。心の部分がサッカーに与える影響は大きいと思いますし。後で“困難な時期を乗り越えて、こうなれたよね”って思えるような期間にしたいと思っています」

 ――サッカーの面ではいかがですか?
 「選手には1週間ごとの練習メニューと、練習方法の動画を与えています。そしてスタッフで選手ごと体重の増減を把握できるようにしています。ただこちらはあまり必要以上のことは言わないようにしています。大事なのは“この時期に自分はここをこうするんだ”と選手自身が考えてやること。サッカーに対する思いとか情熱、向上心はこの先も大事ですので、選手の意識を持たせることも考えながらやっています」

 ――監督2年目の今季に向けた思いをお願いします。
 「昨年から変わらないのですが、指導では“選手がピッチで全てのエネルギーを出せるように”ということを考えてやっていきたいです。後はチーム内での競争の中で成長をさせていきたいと思います。良い選手は1学年上の年代(U―15)のメンバーに入ることもあるだろうし、逆に1学年下(U―13)の世代が入ってそこからの突き上げもある。そういう環境の中で選手を伸ばしていければと思います。私のJY時代は(中学)1年の時は周囲との成長の差を感じたんですが、2年の時に身体的な差が埋まってきて、いろいろなプレーができるようになり、自信を深めた記憶があります。選手たちにとって今年はそういう時期になると思いますし、プレーヤーとしても一人の人間としても成長できるような一年にしたいです」

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