矢板中央 分析アプリで多田2発!情報意識“共有”で一致団結

[ 2020年1月6日 05:30 ]

第98回全国高校サッカー選手権準々決勝   矢板中央2―0四日市中央工 ( 2020年1月5日    駒沢 )

<矢板中央・四日市中央工>前半12分、ゴールを決め喜ぶ矢板中央・多田(右から2人目)=撮影・西海健太郎
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 矢板中央が“雑草魂”で2年ぶり3度目の4強入りだ。風上の前半にFW多田の2発で先制。風下で猛反撃を受けた後半も団結力で乗り切り、高橋健二監督は「このチームが全国で4勝できるとは思っていなかった。ひたむきさと成長を感じる」と目を細めた。

 8強入りした1つ上の世代は、高校やクラブの強豪が集う高円宮杯U―18プリンスリーグ関東を制し、優勝候補にも挙がっていた。一方、同リーグ最下位だった今年度のチームは「谷間の世代」とやゆされ、今大会も周囲から「1勝もできない」と言われていたという。だが、諦めずに練習に取り組み、個に負けない組織力を築き上げた。

 躍進を支えているのが、2年前から導入したSPLYZA社の分析アプリだ。携帯電話で動画の共有や分析&管理が可能で、相手の動きや自分たちの動きを動画で共有することができるため「ミーティングもスムーズ」(高橋監督)という。今回のチームは移動中のバスの車内でも映像を確認するなどアプリをフル活用。川崎Fの小林に憧れる多田は「ずばぬけた選手はいないけど、チーム力は去年より上回っている」と胸を張った。

 栃木県勢は1950年度の宇都宮以来、優勝から遠ざかっている。矢板中央も過去2度の準決勝はいずれも無得点で敗退している。「分析と意識の共有」を徹底し、“無印チーム”が三度目の正直で初の決勝進出を、そして69大会ぶりの栃木県勢の優勝を虎視眈々(たんたん)と狙う。

 ▽SPLYZA社の分析アプリ 動画を最大限に活用し、分析などを通して選手が主体的に考え、よりスムーズなコミュニケーションを促すツール。特定ユーザーのアカウントと自動的にひも付けができ、選手は自分やチームに関連したプレー動画が一覧で見られる。SPLYZA社のアプリは現在、サッカーほかラグビー、バスケットなど全国310以上のチームが導入。サッカーではC大阪の下部組織、筑波大など多くのチームが使用している。

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