×

広島が対戦のチェンライとは?2年間プレーした杉本恵太が語る強さ「団結力が源」

[ 2019年2月19日 10:30 ]

チェンライ時代の杉本恵太(左)
Photo By スポニチ

 J1広島は19日、ACLプレーオフ・チェンライ戦(タイ)を行う。昨季もACLプレーオフに出場した勢いのあるクラブ。城福浩監督も「分析すればするほど簡単ではない相手」と警戒するが、果たしてチェンライとはどんなチームなのか。14年から2年間、同クラブでプレーしたFW杉本恵太(36=JFLマルヤス岡崎)に話を聞いた。

 「まずチェンライ・ユナイテッドは09年に誕生した、若いサッカークラブです。ミャンマーとラオスの国境に接するタイ最北端の地域にあります。そのシーズンの県リーグ(3部相当)北区で優勝してから、わずか2年でプレミア・リーグ(1部)に昇格しました」

 最短距離でトップカテゴリーまで駆け上がると、17年にはFA杯(日本でいうところの天皇杯)を制してクラブ初タイトルを獲得。18年には3つのカップ戦タイトルを独占した。GKサラノーン・アヌインは先月のアジア杯にも出場。なぜ10年間で、ここまで強くなれたのか。

 「クラブのオーナーの方が政界にも顔が利く著名な方で、元々、クラブに財力はありましたね。僕がいた時くらいから元タイ代表選手を獲得したりして、その選手を慕ってまた若い選手が入団したり…。良いサイクルになってきていましたね」

 クラブブランドを高めて、良い選手を獲得するのは基本的な経営戦略。ただ、その過程の中で多くの日本人が関わった。

 「オーナーの方は“Jリーグはどんな環境なんだ?”とすごく興味を持ってくれていましたし、こっちの意見も聞いてくれました」

 杉本だけではなく、MF猿田浩得(16年)、DF村上一樹(13〜16年)やMF小川圭介(10、14年)ら日本人選手が同クラブでプレー。さらに13年からは鈴木勇輝氏をGMに招聘し、笹田武氏がフィットネスコーチに就任するなど、フロントやスタッフにも日本人が名を連ねた。アジアサッカー界を牽引する日本から何かを吸収する意欲に満ちあふれていた。そして行動に移すのも早かったようだ。

 「筋トレ用ジムの重要性は言っていましたし、シャワールームやバスタブも必要と提案しました。そしたら“じゃあ作ろう”と。僕がいた時は着工し始めたところだったので、僕はお風呂は入れませんでしたけど(笑)」

 もちろん、大枚をはたいてクラブ規模を大きくしてきたわけではない。杉本は家族的側面が大きいと説明する。

 「今でもオーナーの家族の方とは連絡を取ります。僕の子どもにも良くしてくださった。彼らがよく言うのは“我々はプロサッカークラブ。だけどファミリー要素を優先する”ということでした。その団結力が源になっています」

 その思い入れのあるクラブがJクラブと対戦する。

 「僕は両方、応援しています。お世話になったクラブにはもっと大きくなって欲しいし、日本を代表して出場する広島にも負けて欲しくない」

続きを表示

この記事のフォト

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

サッカーの2019年2月19日のニュース