冨安 完封Vで“新アジアの壁”に!師匠超え失点率導く

[ 2019年2月1日 05:30 ]

アジア杯決勝   日本―カタール ( 2019年2月1日    UAE・アブダビ )

日本代表練習で軽快にボールをさばく冨安(撮影・篠原岳夫)
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 日本代表は1日(日本時間午後11時開始)、2大会ぶりの優勝を懸け、カタールとの決勝に挑む。今大会6試合3失点。センターバックで起用された4試合は全て完封と、堅守を支えるのがDF冨安健洋(20)だ。決勝も1失点以下なら、福岡時代の師匠、井原正巳氏が最終ラインを率いた92年大会を失点率で下回り、日本優勝時の歴代1位に躍り出る。アジアNo・1へ、20歳が“新・アジアの壁”となる。 アジア杯日程&結果  日本代表メンバー

 昔から身長が大きかった。必要に駆られずに苦手だったヘディングは、福岡時代に指揮官だった井原氏との特訓で鍛えられた。クレバーな守備も井原氏譲り。20歳の冨安には、そんな師匠を、決勝で超えるチャンスがある。カタール戦に向け「イランよりも、よりパスワークで崩してくるイメージ」と集中を高めた。

 日本が初優勝した92年アジア杯。最終ラインを率いたのが「アジアの壁」と呼ばれた井原氏だった。現在とは試合数が異なるが、計5試合で3失点で失点率は0・6。以降、日本は00、04、11年の3大会を制したが、全て6試合6失点。今大会は6試合3失点で0・5で決勝も完封なら0・43。6試合16点というカタールの攻撃を封じ込めば、歴代最少失点率のVとなる。

 「先に先に予測して」、「先に先に対応して」。冨安はよく「先に」を強調するフレーズを使う。井原氏にも似通う、予測でピンチの芽を先につぶす守備力は、20歳の特長だ。「リアクションの守備をする場面はあるけど、できるだけ減らしたい」。いつの頃からか、自然と手本にしていたのは元バルセロナMFマスケラーノ。簡単なロングボールではなく、連係の中でFWアルモエズ・アリを生かす敵の攻撃。隙を与えない守備を担う。

 自身のことを「できるものを伸ばすより、できないものをできるように近づけていきたいタイプ」と表現する。球際で競り負けたオマーン戦以降は、練習後に斉藤コーチに「ヘディングやらせてください」と申し出るようになり、さまざまなボールに対して自主練習を重ねた。準決勝でのクリア数はチーム最多の11本。着実に階段を上る20歳は最後に師匠を超え、“新アジアの壁”を襲名する。

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