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柴崎“心臓の自覚”休めない 止まれない 不動の司令塔先発へ

[ 2019年1月24日 05:30 ]

アジア杯準々決勝   日本―ベトナム ( 2019年1月24日    UAE・ドバイ )

会見に臨む柴崎(右)と森保監督(撮影・小海途 良幹)
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 2大会ぶりVを目指す日本代表は24日、ベトナムとの準々決勝に臨む。故障者が続くボランチではMF柴崎岳(26)の先発が決定的。サウジアラビア戦から中2日、12日間で4試合を戦う決勝トーナメントを見据え、メンバーの入れ替えも予想される中、日本の“心臓部”は不動の司令塔が担う。

 日本の心臓は、柴崎が動かす。決勝から逆算すれば12日間で4試合を戦う決勝トーナメント。サウジアラビア戦から中2日で入れ替えも予想される中、先発が決定的だ。「次のラウンドに進むために、ベトナム戦は非常に重要になる。いつものように準備に最善を尽くしてベストなプレーを見せたい」。司令塔は前日会見で、ピッチ上のように落ち着き払って言った。

 森保ジャパンの“キング”になりつつある。守田、青山が負傷し、受難が続くボランチ陣。攻撃的なタイプは柴崎のみとなり、準決勝、決勝までフル参戦は確実だ。対するベトナムは若く、勢いが持ち味。「同等、それ以上のハードワークする気持ちを持たないといけない。日本の特徴でもあるパスワークや技術力で上回りたい。その中心を担っていきたい」。広い視野と華麗なパスセンスで攻守の鍵を担う。

 ピッチ内だけでなく、外でも中枢を担う。26歳は若手とベテランの中間層。新戦力とW杯組、2つの「世代間をつなげる立ち位置にある」と自負する。3年後のW杯へ、「監督と味方から信頼されるようなプレーヤーになっていきたい。リーダーという表現が正しいか分からないが、そういう立ち位置でいたい」と改めて明言した。

 サウジアラビア戦では精密なCKで決勝アシスト。窮地でチームを救った。「チームとして未完成の部分があるのは重々承知している。いろんな意味で成長しながら最後にトロフィーを勝ち取ることができれば日本にとって一番いい」。前回越えられなかった8強の壁を越える、絶対に負けられない一戦。命運は、不動の司令塔に託された。

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