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浦和、脱力仕上げ G大阪撃破に自信!直前練習30分だけ

[ 2015年11月28日 05:30 ]

ボールを胸ではさみながら、ウォーミングアップする阿部(左)と槙野

Jリーグ・チャンピオンシップ準決勝 浦和―G大阪

(11月28日 埼玉)
 第1ステージ王者の浦和と年間勝ち点3位のG大阪によるJリーグ・チャンピオンシップ(CS)準決勝が28日に埼玉スタジアムで行われる。浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(58)は実戦形式抜きの約30分で練習を切り上げる異例の直前調整を敢行した。因縁の相手との一発勝負を前に、先発を隠すことにも成功し、いいイメージを持って広島が待ち受けるCS決勝への挑戦権獲得を目指す。

 “ポジティブ仕上げ”で、宿敵粉砕だ。浦和の前日練習。ボール回しで感触を確かめたイレブンは、グラウンドを数周走って全体練習を終えた。汗を流した時間はわずか30分。普段ならハーフコートでの紅白戦で戦術確認を行うが、G大阪との一発勝負を前に短時間集中の直前調整。ペトロヴィッチ監督は「きのうは非常にいいトレーニングが積めた。いいイメージのまま試合に臨んでほしい」と意図を説明した。全体練習後は槙野、西川らがPK練習。関根はドリブルの感覚を確認するなど自主性に任せた。

 自信の表れだ。年間3位のG大阪との勝ち点差は「9」と地力で上回っている。今季の直接対決は公式戦1勝2敗と負け越しも、唯一ホームで行われた5月2日のリーグ戦はズラタンの得点で1―0の勝利。今月22日の最終節・神戸戦は5―2の快勝と攻撃陣が爆発しているだけに、不安要素はみじんもない。「いいイメージを持って、軽めの練習で終えた。あした、爆発できれば」と槙野。指揮官も「安定した戦いを見せているので、頭の準備が大事になる」と強調した。勝てばリーグ優勝が決まった昨年11月のホームG大阪戦で準備の段階からイレ込み過ぎて敗れた教訓も生かし、あえて力を抜いた。

 恒例のミニゲームを回避したことで“先発隠し”にも成功した。神戸戦では那須、森脇、興梠の3人がケガで欠場。那須、森脇の出場にゴーサインを出した指揮官だが、首痛を再発させた興梠について「ファイナルに向けて準備した方がいい」と慎重な姿勢を見せた。前線の組み合わせをどうするのか。報道陣に判断材料を与えなかった。

 横浜時代の04年にCS優勝を経験する那須は「やりたいサッカーをできれば、良い結果になる」と力強く宣言した。準備万端。頭に描いたイメージをピッチ上で表現するだけだ。

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2015年11月28日のニュース