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新規顧客取り込みへ!Jリーグが放つ新たな矢の今後に注目

[ 2015年11月28日 08:10 ]

 新規顧客の開拓へ、新たなツールとなるか。JリーグがYahoo!JAPANとサポートカンパニー契約を締結した。

 ヤフーと言えば現在、1日当たりで日本人の2人に1人が何らかの形で活用している国内最大級のポータルサイトだ。賛否両論あるものの、今季から2ステージ制とチャンピオンシップを導入し、年間観客数は史上初の900万人台を突破したJリーグだが、再び新たな矢を放つ格好だ。

 これまでJリーグがいわゆるインターネット分野で遅れを取っていた感は否めない。Jリーグによると例えば米国のNFLでは世界規模で1500万人がネット視聴。またメジャーリーグサッカーではダイジェスト版などの動画を自主制作、即時配信している。SNSでもプレミアリーグのフェイスブックでは3212万人が「いいね!」、一方、Jリーグのそれはわずか13万人という。

 村井チェアマンはJリーグの課題として以下の4点を挙げる。(1)視聴の機会(2)国民の関心度の低さ(3)新規サポーターの獲得(4)観客数。誰もが使用するヤフーを活用し、これまでサッカーにあまり興味のなかったライト層をJリーグの新規顧客として引き込もうとしている。真っ先に考えられるのはヤフーを開けば簡単にJリーグ関連ページへのアクセス可能とすること、効果的な動画の配信、さらにチケット購入の“導線”の整備といったところだ。

 村井チェアマンは「例えばジョギング中にアクセスできる仕組みなんていいのでは」とアイデアを膨らます。具体的な施策は今後、検討していく方針だが、可能性は無限大だ。巨大な発信力はJリーグ人気回復の起爆剤として期待される。(牧野 真治)

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2015年11月28日のニュース