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ナビスコ杯Vへ!柴崎、遠藤に公開挑戦状「中盤勝負負けたくない」

[ 2015年10月31日 05:30 ]

ナビスコ杯決勝の前日練習でボールを奪いに行く鹿島MF柴崎

 ナビスコ杯決勝は31日、埼玉スタジアムで行われ、鹿島とG大阪が対戦する。国内主要大会の決勝では初めてのカード。3年ぶりの優勝を目指す鹿島は日本代表MF柴崎岳(23)が、日本代表で同じ背番号7を背負っていたMF遠藤保仁(35)擁すG大阪との中盤対決を制し、カップを持ち帰る決意を示した。

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 普段通りの落ち着いた声だったが、込められた意志には並々ならぬものがあった。決戦を翌日に控え、約1時間の練習後の公式会見。チームを代表して出席した柴崎は勝負のポイントを尋ねられると「局面でのマッチアップに見どころがある。G大阪は中盤での構成力がある。そこの勝負で負けたくない」と力強く語った。

 隣の席にはG大阪の遠藤がいた。同じボランチのポジションで、ともに攻撃の指揮を執る。現在、日本代表で自身がつけている背番号7を今年1月のアジア杯まで背負った先輩に対し、公開で挑戦状を叩きつけた形だ。遠藤は同じ質問に「相手のGKの手の届かないところにシュートを打つ。枠内ですよ。そこがポイント」と“挑発”には乗らなかった。だが、決勝の結果、パフォーマンス次第では新旧交代を印象づけることになる。

 柴崎にとって縁起のいい舞台だ。ルーキーイヤーの11年。ナビスコ杯準決勝の名古屋戦で公式戦初ゴールを決めた。そして優勝に貢献。鹿島に入団後、初のタイトルとなった。翌12年には清水との決勝で2得点を挙げ2連覇に導き、MVPも獲得した。決勝の勝率は10割。「縁のある大会。タイトルを持ち帰れるように」と三たび、歓喜を味わうつもりだ。

 チームにとっても大きな意味を持つ。国内主要大会でJリーグ最多16個のタイトルを持つ鹿島だが、最近2年は見放されている。「優勝を経験していない選手が大半だが、勝つことで自信を持てる」と柴崎。主将の小笠原も「ここをきっかけに数多くのタイトルを獲れるように」と話す。遠藤擁するG大阪を中盤の戦いで制圧し、黄金期の再来を告げるカップをつかみ取る。

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