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脳梗塞の木村和司さん もう一度ボール蹴りたい OB戦参加予定

[ 2015年10月31日 11:35 ]

横浜監督時代の木村和司氏=2011年10月

 FKの名手として知られた元日本代表MF木村和司さん(57)は、杖を手に右足を少し引きずりながら、ゆっくりと歩いていたが、表情は明るかった。

 「毎日リハビリだよ。病名を聞いた時はうそだろうと思った。ひどくなくてよかった」

 木村さんは今年1月20日、外出中に異変を感じて病院で検査を受けた。診断は脳こうそくだった。「すぐそばに病院があったのも良かった」と言う通り、処置が早かったことが幸いした。横浜の監督時代に糖尿病と診断され、これが原因で血管に負担がかかっていたようだ。回復も早く、5月からテレビの解説の仕事を開始。さらに今夏、テレビの健康番組に出演して自身の体験談を話したところ、全国各地から講演の依頼が来ているという。

 現在は自宅でエアロバイクをこぐなどのリハビリを行い、右足の機能回復に努めている。まひした箇所はかなり回復したが、筋力が落ちたために、今度は右足首の古傷が痛みだしたという。

 もちろん元Jリーガーだけに、もう一度ボールを蹴ることが夢。すでにリハビリの一環として、柔らかいボールを蹴るトレーニングを開始している。「早くボールを蹴りたいという気持ちはあるけど、足が自由じゃないのが悔しいよね」。木村さんは11月28日に予定されている日産と読売クラブのOB戦に参加予定で、そこで「ちょっとでもボールを蹴りたいという思いはある。今のままでは厳しいが…」と、もどかしそうだ。

 だが、今回の闘病で「いろいろな意味で世界が広がった」と、木村さんは言う。「つえをついて歩いていると、回りの人が優しくしてくれる。自分自身の目線が変わって良かった」と、病気をしなければ分からなかったことも知った。健康のありがたさも痛感した。「今は病院での検査にも慣れたが、それまで健康診断なんて全く行かなかった。ちゃんと行かなきゃいけない」と、日頃の健康管理を訴える。

 まだお酒は飲めないが「早く酔っぱらいたい」と、大好きな焼酎で乾杯する日を心待ちにしている。(大西 純一)

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