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米国惜敗…奮闘35歳GKハワード「心が痛むが脱帽」

[ 2014年7月3日 05:30 ]

<ベルギー・米国>延長後半、ゴールを決める米国のグリーン(AP)

W杯決勝トーナメント1回戦 米国1-2ベルギー

(7月1日 サルバドル)
 米国が激闘を繰り広げ、散った。延長前半に2点を奪われ、それでも後半に1点を返し、最後までベルギーを苦しめた。クリンスマン監督は「全力を尽くして120分間を戦い抜いたのに、負けるのはつらい」と肩を落としたが、試合終了間際の「USA」コールに値する戦いぶりだった。

 浴びたシュートは計38本。27本が枠内へ飛んだが、GKハワードが今大会最多の16セーブで守り続けた。延長前半に2点を失い「ビッグ・ロム(ルカク)が試合の流れを変えた。心が痛むが、ベルギーに脱帽する。彼らはファンタスティックだった」とエバートンの同僚を称えたが、敗れながらマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた35歳の守護神なくして、今大会5度目の延長戦はなかった。

 野球など4大スポーツに押され「サッカー不毛の地」と言われた米国が見せた輝き。今大会は米国内でテレビ視聴者数が軒並み2300万人を超えた。6月22日の1次リーグ・ポルトガル戦では2470万人を記録。NBAファイナルや昨年の米大リーグ・ワールドシリーズ平均を上回った。

 延長後半2分には19歳のグリーンが今大会最年少得点を決めるなど若手も急成長中。世界一のスポーツ大国が、サッカー大国にも一歩近づいた。

 ≪グリーンが今大会最年少弾≫延長前半17分からW杯初出場の米国MFグリーンが、延長後半2分に1点差とする国際Aマッチ初ゴール。19歳25日のグリーンの得点はW杯年少ゴールで7位にランク。今大会はベルギーFWオリジが19歳65日でゴールを決めたが、グリーンはそれを抜く今大会最年少ゴールとなった。

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2014年7月3日のニュース