ヒッツフェルト監督の花道飾れず…スイス、スター軍団苦しめた

Ｗ杯決勝トーナメント１回戦 スイス０－１アルゼンチン

（7月1日 サンパウロ）
　名将の花道を勝利で飾ることはできなかった。自国開催だった５４年大会以来の８強を目指したスイスは、アルゼンチンをＰＫ戦寸前まで追い詰めた。敗れはしたが、ヒッツフェルト監督が在任６年で築き上げた堅守でメッシらスター軍団を苦しめ「世界の同情を買うことはできただろう。選手を誇りに思う」と先発平均２５・１歳で孫のような若い選手たちを称えた。

　ドルトムントとバイエルンＭで欧州ＣＬを２度制した６５歳の指揮官は今大会前に引退を表明。試合前日に兄ウィンフリートさんが８１歳で死去する訃報がもたらされた中で最後の指揮を執り「監督としての仕事はここで終わる。最後に素晴らしいチームを指揮できて光栄だった」と振り返った。