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【オシム分析4】スアレスのケアを…きちんと診断、必要なら治療

[ 2014年7月3日 10:32 ]

イタリア戦の後半、歯を押さえるウルグアイ代表スアレス(AP)

 イタリア戦でキエッリーニを噛(か)んだスアレス(ウルグアイ)に処分が下された。処分(代表公式戦9試合出場停止、4カ月間の活動禁止、約1000万円の罰金)が重いかどうかはここでは触れない。しかし、彼のケアはしっかりとやるべきだ。スアレスのような良い選手がこのまま消えるのは惜しい。さらに、優れたストライカーとしてではなく「相手を噛んだ選手」としてだけ記憶されるのは、本人にとってもサッカー界にとっても不幸なことだ。再びサッカーができるようにしてやりたい。

 噛んだのが意図的でないのだとしたら、単なる一時的な興奮状態だったのか。どのような心理状態だったのか。精神疾患ならば治療できるのか。彼のためにも、またほかにこのような例を出さないためにも、きちんと診断し、必要ならば治療を施す。誤りを繰り返さないことこそ、ものごとが進歩する道ではないか。

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2014年7月3日のニュース