×

クリンスマン監督 母国ドイツ戦「米国サッカー発展のために」

[ 2014年6月27日 04:17 ]

雨の中懸命に指示を出すアメリカ代表のクリンスマン監督(AP)
Photo By スポニチ

W杯1次リーグG組 米国0-1ドイツ

(6月26日 レシフェ)
 G組1次リーグ最終戦のドイツ戦は、米国にとって引き分ければ仲良く決勝トーナメント進出が決まる状況で迎えることになった。さらに米国の指揮をとるクリンスマン監督の母国との対戦であり、現ドイツのレーブ監督は06年ドイツ大会で母国の監督を務めたクリンスマンの下でコーチを務めていた人物だった。そのため、試合前は“師弟対決”にも注目が集まった。

 そんな周囲の騒ぎをよそにクリンスマン監督は「米国サッカーの発展のためにも、ドイツ戦は非常に重要な一戦。我々はとても集中してドイツ戦に臨まないといけないし、積極的にプレーして、勝ちに行く。予選リーグではより良い順位を獲得して、決勝トーナメントを有利にしたいと思っている」と引き分けで終わるつもりなど、なかった。

 試合はドイツにボールを7割近く支配されてしまい、米国は守備に時間を多く割く結果に。それでも試合前にDFジョンソンが「ポルトガルと対戦したように守備をきっちりして、そこからカウンターをう狙う」と語った通り、インターセプトから数少ないチャンスでドイツを脅かした。

 0―1でリードされていた終了間際のアディショナルタイム。米国は最後の得点機会を創出した。右サイドから攻め最後はゴール前でフリーになったMFベドヤ(ナント)がシュートするが、ドイツのMFラーム(バイエルンM)が懸命に戻ってブロックされてしまった。

 結局“師弟対決”を制することはできず、勝ち点を取ることもできなかった。米国のリーグ突破はポルトガル―ガーナの結果にゆだねられた。ポルトガルに勝ち点4で並ばれたものの、得失点差で上回り、なんとか予選を2位で通過した。

続きを表示

この記事のフォト

2014年6月27日のニュース