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韓国、ベルギーに敗れ1次L敗退…アジア勢は1勝もできず“全滅”

[ 2014年6月27日 06:52 ]

<韓国・ベルギー>空中戦で競り合うイ・グノ(左)とフェライニ(AP)

W杯1次リーグH組 韓国0―1ベルギー

(6月26日 サンパウロ)
 サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会第15日は26日(日本時間27日)、1次リーグ最終節が行われた。H組の韓国(FIFAランク57位)はベルギー(同11位)と対戦。後半の数的有利を生かせず、逆に失点して0―1で敗れ、1次リーグ敗退が決定。今大会のアジア勢は1勝もできないまま“全滅”となった。ベルギーは同組1位で決勝トーナメント進出を決め、1日(同2日)にG組2位の米国と対戦する。

 アジア勢“最後のとりで”となった韓国も、1次リーグ最終戦を勝利で飾ることはできなかった。1分け2敗、勝ち点1でH組最下位。06年ドイツ大会以来、2大会ぶりの1次リーグ敗退に韓国イレブンは肩を落とした。

 0―0で迎えた前半45分。ベルギーはデフォーがレッドカードを受けて一発退場。韓国は数的有利の状況で後半に臨んだ。だが、ベルギーの粘り強い守備の前になかなかゴールを割れない。すると33分、エリア外からオリジに強烈なシュートを打たれ、GKキム・スンギュが弾いたボールをフェルトンヘンに詰められ先制点を奪われた。

 韓国は必死に反撃を試みるも、そのまま試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

 ブラジルの地は、アジア勢にとって厳しい現実を突き付けた。オーストラリアは3戦全敗の勝ち点0でB組最下位に終わった。日本も1分け2敗の勝ち点1でC組最下位。イランも1分け2敗の勝ち点1でF組最下位。そして韓国も…。アジア勢が未勝利に終わったのは90年イタリア大会以来、24年ぶりの屈辱となった。

 この結果を受け、現在「4・5」のアジア枠に逆風が吹くことは必至。次回の18年ロシア大会の出場枠は未確定だが、見直し論が強まることになりそうだ。

 ▼ベルギー・ウィルモッツ監督 1次リーグでほとんどの選手を起用できた。いい状態で決勝トーナメントに進める。

 ▼韓国・洪明甫監督の話 選手は全てを出してくれた。私が力不足だった。今大会のアジア勢はそれぞれベストを尽くしたと思う。われわれが乗り越えられないほど壁が高かったのだろう。

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