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ザック監督“七色戦術”だ!W杯では相手に応じて布陣変更を示唆

[ 2014年6月7日 05:30 ]

練習の合間にコラウッティ(左)アグレスティ(右)の両コーチの間で厳しい表情を見せるザッケローニ監督

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(61)がW杯では対戦相手によって布陣を替える「カメレオン戦術」を示唆した。W杯前最後の親善試合となるザンビア戦の前日会見で「ここ数カ月、メンバーを入れ替えてもいい戦いができている。チーム力が上がっている。現時点で11人のレギュラーを決めるのは難しい状況」と語った。

 さまざまなテストを行った上で、国際Aマッチは4連勝中。W杯本番に向けて自信は満ちあふれている。1トップの選択に関してもカメレオン戦術が垣間見えた。「(起用の)ポイントは相対的なコンディション。どういったタイプのゲームになるか、考えて決めたい」と言った。

 1トップ候補には柿谷、大迫、大久保がいる。例えば守備がルーズで前線にスペースが見つけやすいコートジボワールには、飛び出しが得意な柿谷、大久保。ポストプレーに抜群の安定感を見せる大迫は、堅守で前線にスペースが見つけにくいギリシャ戦で有効となる。まさに“相対的な選択”が可能だ。

 ボランチにも青山が台頭。これまで遠藤が不動の存在だったが、相手のタイプに応じて併用が可能だ。激しいポジション争いはチーム力の向上にもつながる。協会関係者によれば、ザッケローニ監督は連日、メキシコ湾を見下ろす宿舎のテラスでコーチ陣と戦略会議に余念がないという。「チームはW杯に向け、望むべき雰囲気にある」と指揮官。カメレオン戦術の“最終テスト”となるザンビア戦を経て、W杯へと臨む。

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2014年6月7日のニュース