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W杯へ勢いつける!香川 カズに贈るぞアンバサダー就任祝福弾

[ 2014年6月7日 05:30 ]

パス回しの練習で鬼役の香川(中央)がボールを追う(右は本田)

国際親善試合 日本―ザンビア

(6月6日 米国・タンパ)
 決戦が近づくにつれ、気合が高まってきた。2日のコスタリカ戦で1得点を含む全3得点に絡んだ香川はザンビア戦に向けての最終調整となった5日の練習後、珍しく報道陣の前で言葉を発しなかった。一方でマンチェスターUのユニホームを持参したファンらのサインには気さくに応じ、帰りのバスに乗り込んだ。

 カズ魂でW杯へ弾みをつける。幼少時から憧れ、毎年オフの時期には食事をともにする元日本代表FW三浦知良(47=J2横浜FC)のJFAアンバサダー就任が5日に決定。香川は早速カズとメールで連絡を取り合った。「本当にブラジルに来るんですか?」と送ると「協会のアンバサダーとして初戦を見に行くよ」の返信。「気合入れて頑張ります!」とキングが見守るコートジボワール戦に向け、テンションはさらに上がった。

 コートジボワール戦につなげるためにもザンビア戦は良いイメージで終わらなければならない。国際Aマッチ通算56試合18得点。ザックジャパンではFW岡崎、MF本田に次ぐゴール数だが、意外にも2戦連発は一度もない。対アフリカ勢も13年9月10日のガーナ戦の1得点のみで、得意としているわけではない。そんなネガティブな要素を払しょくできれば、これ以上ない勢いがつく。

 コスタリカ戦では進化も見せた。「圭佑君(本田)とも話したけど、自分がもっと中に入った方がボールはうまく回ると思う」。スタートポジションである左サイドに張り付くだけではなく、流れの中で積極的にトップ下のポジションでプレーした。「個人的にはシュートの場面に絡む回数が明らかに多かったので、得点できたのだと思う」と手応えを示した通り、FW柿谷ら周囲と絶妙な連動性を生み、攻撃に厚みをもたらした。

 日本サッカーの未来を切り開いてきたレジェンドにW杯勝利を届けるために――。W杯直前で存在感を増してきた背番号10は、まずは“アンバサダー就任御礼弾”を狙う。

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