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ブラジル、開幕戦想定試合で辛勝 低調な内容にブーイングも

[ 2014年6月7日 12:00 ]

<ブラジル1―0セルビア>決勝弾を決めたW杯ブラジル代表のFWフレッジ(AP)

国際親善試合 ブラジル1―0セルビア

(6月6日 サンパウロ)
 W杯ブラジル大会開催国のブラジルは6日、大会直前最後の親善試合をサンパウロで行い、セルビアに1―0で勝利した。12日開幕戦で対戦するクロアチアを想定したテストマッチだったが、出場権を逃したセルビアを攻略しきれずに不安の残る結果に終わった。

 DFチアゴ・シウバが「前半は難しかった」と語るように、前半はセルビアのコンパクトな守備に苦戦。後半13分、その主将が狙い澄ましたクロスを前線へ送ると、FWフレッジが粘って右足で押し込んだ。主将は「落ち着いてボールを動かすことができた」と振り返るが、追加点を奪うことができずに、終盤は鋭いカウンターに悩まされた。

 裏を抜け出したFWフッキがゴールネットを揺らすシーンでは、明らかなミスジャッジでオフサイドの判定になる不運もあったが、ブラジルらしい攻撃はあまり見られなかった。終盤、途中交代で退いたネイマールに対しては、ブーイングが浴びせられた。

 試合終了後も約6万7千人が詰め掛けたスタジアムは、大舞台へ選手を送り出す歓声と、低調な内容へのブーイングが入りまじる奇妙な雰囲気に包まれた。精彩を欠いた序盤から立て直し、戦い方の似た難敵との予行演習に競り勝ったことは収穫といえる。スコラーリ監督は「正しい道を進んでいる」と力強く話した。

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