×

過去3戦全勝!蛍 アフリカ勢は怖くない「動き読みやすい」

[ 2014年6月7日 06:09 ]

パス回しの練習で、酒井宏(左)と競り合う山口

国際親善試合 日本―ザンビア

(6月6日 米国・タンパ)
 ボランチの軸として期待される山口が、W杯初戦を前に“アフリカ・キラー”を襲名する。ザンビア戦に向けた前日練習ではボール回し、ショートダッシュなどで軽快な動きを披露。仮想コートジボワールと位置付ける一戦へ「自分は(相手が)海外の選手の方がやりやすい。(動きが)読みやすいし、感覚的にのびのびプレーできる」と自信満々に語った。

 対アフリカ勢で懸念されるのが身体能力の差だが、苦手意識は一切ない。「単純な1対1や体のぶつけ合いは勝てるとは思わないけど、それ以外はだいたいできると思う」。屈強なフィジカルを前面に押し出してくるサッカーに、これまで日本は苦戦してきた。だが、12年ロンドン五輪で全試合フル出場を果たし4位躍進に貢献するなど、ユース年代から世界と渡り合ってきた。五輪代表ではアフリカ勢に3戦全勝だっただけに、23歳は強気な姿勢を崩さない。

 主将のMF長谷部が万全の状態ではないだけに、山口への期待は日増しに高まっている。ここまで5試合連続先発中で、過去に先発した国際Aマッチでは5勝2分けと無敗を誇る。「(日本には)前線にあれだけのタレントがいる。自分がカバーして守備の負担を減らしてあげたい」。攻撃陣を支える屋台骨としての自覚は十分だ。

 フル出場したコスタリカ戦では攻守にハードワークしたが、最大の持ち味である運動量に関しては「まだまだ全然(上げて)いけると思う」と底は見せていない。「自分たちがボールを持つ時間がある中で、カウンターの餌食にならないようにしたい」。コートジボワール戦へと弾みをつけたいW杯前のラストマッチ。定位置を確保した背番号16が、ザンビアとの一戦で自信を確信に変える。

続きを表示

2014年6月7日のニュース