英各紙が「オール7」香川 フィールド選手でチーム最高評価

[ 2012年8月22日 06:00 ]

エバートン戦にフル出場したマンチェスター・ユナイテッドの香川。左はルーニー

プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド0-1エバートン

(8月20日)
 マンチェスター・ユナイテッドの日本代表MF香川真司(23)が20日のリーグ開幕エバートン戦で上々の公式戦デビューを果たした。トップ下でフル出場して、何度も好機を演出。途中出場したFWロビン・ファンペルシー(29)がピッチに立った後も、最後まで中盤の真ん中でプレーし続けた。得点に絡むことはできず、試合は0―1で敗戦。チームは8年ぶりの黒星発進となったが、英国各メディアは香川にフィールド選手のチーム最高評価を与えた。

 8年ぶりの黒星発進を喫したスター軍団の中で、誰よりも輝きを放った。ルーニーでもナニでもウェルベックでもない。マンチェスターUの攻撃の中心には香川がいた。前半ロスタイムに左サイドからのクロスをルーニーの頭にピタリと合わせると、後半4分にはウェルベックへの絶妙のスルーパスで決定機を演出。希望通りの4―2―3―1のトップ下の位置で、攻撃のタクトを振った。

 念願のプレミアデビュー戦。プレシーズンマッチ6試合2得点と結果を出したが、開幕4日前の16日には昨季得点王のファンペルシーの加入が決定した。定位置争いが激化する中、先発に抜てきされただけに「開幕戦という大事な戦いで、結果がついてこなくて悔しい。負けたことに物凄く責任を感じる」と厳しい表情。終了の笛が響くと、視線を落として足早にピッチを後にした。

 それでもファーガソン監督の信頼の高さはうかがえた。後半12分に先制を許すと、指揮官はファンペルシー、ヤング、アンデルソンと攻撃的選手を次々と投入。ファンペルシーを1トップに配置した後半23分からはルーニーを左MFに回し、香川には最後までトップ下を任せた。ドルトムント1年目から獲得を検討していた背番号26を中心とした新布陣を「ボールをよく保持して好機をつくった」と評価。零敗の中にも手応えを得た。

 英メディアも日本人助っ人を称賛した。クラブ公式サイトは香川の敵陣3分の1のエリアのパス成功数が前半だけでチーム最多16本を記録したことを紹介。「動きは一級品でファーガソン監督が大金を投じて獲得した理由が容易に分かる」と伝えた。デーリー・テレグラフ紙は「瞬く間にチームに溶け込んだ。ピッチから姿を消すことなくクレバーなパスを供給した」と報道。主要紙全てがチームのフィールド選手として最高の7と採点した。

 サッカーの母国で確かな一歩をしるしたが、結果を残せなかっただけに充実感はない。「悔しさを忘れず、次に向けて頑張りたい」と前を向いた。次戦は25日、ホームでフルハムと対戦する。舞台は「夢の劇場」と称される本拠オールド・トラフォード。自らの地位を確固たるものにするため、7万人超の赤いサポーターの前で移籍後初得点と今季初白星を狙う。

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