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横浜 伝説の日産ユニを“復刻”31日鹿島戦でお披露目

[ 2012年3月20日 06:00 ]

83年度の天皇杯を制した日産イレブン

 伝説のトリコロールが復活する。チーム創設20周年を迎えた横浜が、記念ユニホームを作製したことが19日、分かった。関係者によると、前身の日産自動車サッカー部の黄金期のモデルをほうふつさせるデザインで、20周年記念試合となる31日のホーム鹿島戦(日産ス)でお披露目される予定という。

 横浜は創設20周年となる今年、シーズンを通して20のイベントを企画。その目玉が、記念ユニホーム作製だった。関係者によると、デザインは日産が常勝軍団に成長した80年代のモデルをモチーフにしている。シャツが青を基調にして白の襟付き、パンツが白、ソックスが赤。日産の黄金期の記憶がよみがえるシンプルなものだという。

 日産は83年にMF水沼貴史、FW柱谷幸一ら大型新人の大補強に成功。既に日本代表としても活躍していた前監督のMF木村和司、金田喜稔らも在籍。加茂周監督の元、攻撃サッカーで日本リーグ屈指の強豪クラブとなった。同年度の天皇杯制覇を皮切りに数々のタイトルを獲得した。

 その日産を前身に持つ横浜もJリーグ創設時から、優勝争いに加わり強豪クラブとして名をはせた。3年目の95年には悲願のリーグ優勝を達成。03、04年には前日本代表監督の岡田武史氏の指揮で連覇を達成した。

 だが、その04年のリーグ優勝を最後に低迷。現在まで7シーズンもタイトルから遠ざかっている。そうした状況で迎える節目の今季。記念ユニホームには、チーム関係者の「日産の強い時代のユニホームを着てチームが復活するきっかけになってくれれば」という思いも込められている。

 記念ユニホームは今季から契約を結ぶアディダス社製。20周年記念試合と位置付けられる31日の鹿島戦でお披露目され数試合で着用する予定。懐かしい3色の勝負服をまとい横浜が名門復活へ巻き返しに打って出る。

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