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3年間で出場3分 役割果たした“PK専用GK”

[ 2012年1月4日 06:00 ]

<矢板中央・国学院久我山>PK戦で、国学院久我山3人目の菊池のPKを止める矢板中央GK百合本

全国高校サッカー選手権3回戦 矢板中央1―1(PK5―3)国学院久我山

(1月3日 埼玉)
 矢板中央が“PK専用GK”の活躍で、2年ぶりの8強進出を果たした。1―1で迎えた後半ロスタイム、正GKの斉藤に代わり、第3GK百合本が途中出場。1度もボールに触らずに後半終了の笛を聞くと、PK戦で相手の3人目DF菊池のキックを右に跳んでセーブした。

 県大会準決勝の佐野日大戦でも1―1の後半終了間際に出場してPK戦勝利の立役者に。3年間で公式戦出場はこの日を含めて2試合(約3分)しかない。県大会前に高橋監督からPK戦のみの起用を言い渡され「最初は悔しかったけど、気持ちを切り替えた」と発奮。プロの試合のPK戦を集めた映像で、助走とキックの方向の関係などを研究して“職人”の地位を確立した。

 ▼国学院久我山・李済華(リジェファ)監督 PK戦で負けるとダメージが大きい。連戦で選手たちは少し疲れがあった。最初にミスから失点して難しい試合になってしまった。

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2012年1月4日のニュース