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関塚ジャパン“山脈”形成でバーレーン撃破だ!

[ 2011年11月19日 06:00 ]

ドーハに到着し練習する(左から)登里、丸山、東ら

ロンドン五輪アジア最終予選 バーレーン-日本

(11月22日 マナマ)
 “関塚山脈”で2連勝だ。U―22日本代表は18日、直前合宿地ドーハに到着。ロンドン五輪アジア最終予選第2戦のアウェー・バーレーン戦(22日)に向けて調整を開始した。今回招集されたDF陣は関塚ジャパンで初めて平均身長で1メートル80超えを達成。川崎F時代にも“川崎山脈”を形成した指揮官が空中戦を制し、アウェーでの勝ち点3ゲットを目指す。

 関塚ジャパンが大きな壁をつくった。直前合宿地のドーハに到着した関塚監督は「(スケジュールを考慮し)ドーハでやることにした。2試合を乗り越えていかないといけない」と淡々と語ったが、新たなオプションへの期待に胸を膨らませている。チーム結成後はDFの平均身長が1メートル77台だったが、今回は一気に1メートル80に達した。指揮官は川崎F時代にも1メートル80超えの選手を3バック(控えも1メートル80が2人)に起用。「川崎山脈」で他チームを圧倒していたが、その再現をもくろんでいる。

 高さにこだわるのには理由があった。U―17時代からDF陣が空中戦で敗れることが多く、体格で勝る欧州の強豪国にたたきのめされた経験があった。弱点を補うためにセンターバックには意識的に身長の高い選手をそろえてきたが、1メートル81の鈴木と1メートル85の浜田に加え、今回は1メートル83を誇る丸山と1メートル82の大岩を呼んだ。空中戦のオプションが機能すれば勝利への道は近くなり、五輪の本番にも自信が深まる。監督の意図を理解しているのか、丸山は「守備でもそうだけど、最後のパワープレーとかになっても役に立てると思う」と話した。

 ミーティングで関塚監督は「目標は最低限2勝」と全勝を厳命し、「オリンピックに行くのではなく、オリンピックでどう戦っていくか。そのためには内容もこだわっていかないといけない」と力説したという。真価が問われる最終予選初のアウェー戦。「マレーシア戦は完封だったけど、それまで(の試合)は失点が続いていた」とGK権田は気を緩めない。指揮官も「勝ち点3を狙っていきたい」と必勝を誓った。

 ▽過去3大会の五輪代表DF陣平均身長 シドニー五輪は松田、中沢らが名を連ね1メートル81。アテネ五輪も1メートル81で、闘莉王らが守備の主力だった。北京五輪では吉田、水本らが顔をそろえたが、1メートル77とサイズダウン。

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2011年11月19日のニュース