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内田 ドイツ流“ラインクロス”で切り裂く

[ 2011年1月16日 06:00 ]

<アジア杯日本代表練習>バランスボールを使ったトレーニングで笑顔を見せる内田

アジア杯 1次リーグB組 日本―サウジアラビア

(1月17日 カタール・ドーハ)
 ザックジャパン不動の右サイドバック内田篤人がブンデスリーガ仕込みのクロスでサウジアラビアを撃破する。内田は10年W杯南アフリカ大会後にドイツに渡ったが、特に磨きをかけたのが「点ではなく線で合わせる」クロスだ。

 サイドからのクロスは通常ターゲット1人をピンポイントで狙うものが多い。だが所属のシャルケでは「ペナルティーエリアの中に入ってくる選手が多い」ため、弾道の高さが一定なライナー性のクロスを蹴ることで軌道上に複数のポイントができるように意識しているという。クロスに対してペナルティーエリア内に入る選手が多いほど威力を発揮。DFも対応しづらくなる。

 内田はこのクロスを日本代表にも持ち込もうとしている。アジア杯での日本代表もクロスに対して、1トップに加えて、2列目の本田圭や香川、さらにボランチの長谷部までもが積極的に飛び込んでいる。内田のドイツ流クロスとのタイミングが合えば大きな武器になるはずだ。

 「ドイツは相手のプレーのスピードがもっと速いから(アジア杯は)落ち着いてやれる」。ドイツで成長した内田が自慢のクロスでサウジアラビア守備陣を切り裂く。

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2011年1月16日のニュース