タイセイブレーク「前走は凄い脚」　１１頭立てで末脚生きる

　今週は土日合わせて１６鞍に騎乗します。冬の小倉は今週で最後。いい形で締めくくれるように頑張りたいと思います。

　ツクバクロオー（土曜５Ｒ）は前が残る展開でしたが、前走内容は悪くないですからね。テンションが上がるところもなく状態は良いですし、いい結果を残せるように頑張りたいですね。

　ハイデンガールズ（土曜６Ｒ）は力はある馬。今回はブリンカーを外してどう変わってくれるかですね。

　シンコーマーチャン（土曜７Ｒ）はできれば外枠が欲しかったですね。前走のような形だと脆いので、揉まれずスムーズに運びたいと思います。

　ニシノヒナマツリ（日曜７Ｒ）は連闘になりますし、前走の敗因もわからないので何とも言えないですね。500万を勝てる力はあると思いますが…。

　ジュンドリーム（日曜１０Ｒ）の前走はいい脚を使ってくれましたからね。位置取りには拘らず、リズムよく運んで終いどこまで頑張ってくれるかですね。

　タイセイブレーク（日曜１２Ｒ）の前走は最後は凄い脚を使ってくれました。ただ、気性が難しくゲートが悪いので、今回もその辺がどうかですね。

　今週も応援をよろしくお願いします。

　【山崎の見解】

　土曜日（３月３日・小倉）

　１Ｒメイショウバイタル　☆☆☆　堅実だが１４００メートルでは距離が長く、距離短縮は好材料。テンのスピードはヒケを取らず、１０００メートルなら上位食い込みは十分可能。前走でダート短距離の適性を示したライクアジャーニー、距離２度目のラクシュミー、前走はスタートで躓く不利があったホーカスポーカスが強敵か。

　３Ｒパルシア　☆☆　前走は１６着と大敗しているが、ダートが合わなかった印象。新馬戦４着や、２走前に不利がありながらも６着と芝１２００メートルは合っており、適条件で前進は可能。減量騎手でもうひと押しを狙うディアボレット、競馬センスが良いイエローマリンバ、小倉は相性が良いケイココサージュが上位候補か。

　４Ｒファイアプルーフ　☆　過去に２着の実績があるが、近走が２桁着順続きで復調に戸惑っている印象。今回もガラリ一変までは…。立ち回りが上手なメイショウロセツ、前走は道悪が応えたメールドグラース、堅実なサトノグリッターが上位候補か。

　５Ｒツクバクロオー　☆☆☆　前走は開幕週で前が止まらなかったが、好位から脚を使い３着と内容は上々。叩いた上積みが見込め、今回も上位争い可能。前走の終いの脚が目立っていたエイシンテースティ、先行力があるロンス、芝短距離で前走変り身を見せたトモジャクアルトが強敵か。

　６Ｒハイデンガールズ　☆☆　前走はブリンカーが裏目に出て出遅れ。過去に小倉１０００メートルで現級勝ちの実績があり、発馬五分なら食い込みがあっても。距離２度目で慣れが見込めるフェリシアルチア、小倉は相性が良いオリエンタルダンス、叩いて調教の動きが良くなったナムラエルサが上位候補か。

　７Ｒシンコーマーチャン　☆☆☆　前走のように揉まれ弱さはあるが、多少ハイペースでもスムーズに運べれば渋太いタイプ。同型も少なく、自分のリズムなら変わっても不思議ではない。好仕上がりでダートでは底を見せていないハリケーンバローズ、長くいい脚を使えるステイオンザトップ、小回り巧者のボナパルトが強敵か。

　１０Ｒタマモベルガモ　☆　過去に現級でも好走歴はあるが、使いつつ良くなるタイプ。休み明けの今回は…。勝って同条件のプリンスオブペスカ、小回りは合うシェルブルック、叩いた上積み十分のトロピカルストームが上位候補か。

　１１Ｒキングラディウス　☆　過去に１０００万でも３着があるが、近走成績が一息。５３キロの軽ハンデを生かして前進があればいいが…。前走は脚を余したゼンノワスレガタミ、堅実なトウカイシュテルン、前走楽勝だったクルークハイトが上位候補か。

　１２Ｒヤマニンリュウセイ　☆☆☆　１年前に小倉で現級勝ちがあるように、小回りはベスト。立て直した効果で中間の気配も良く、やや低調な今回の組み合わせなら上位食い込みがあっても。小回りは合うマイネルザウバア、使いつつ調子を上げているジョーアラビカが上位候補か。

　●日曜日（３月４日・小倉）

　５Ｒパワポケロワージ　☆　少し掛かり気味だったとはいえ、前走が負け過ぎの印象。叩いた効果は見込めるが、初芝でもありメドが立てば上出来か。小回り向きの器用さがあるアストムル、叩いた上積みが見込めるウインルーカス、渋太さ十分のジョーマキアートが上位候補か。

　６Ｒワンダーラジャ　☆☆　中央再転厩初戦になるが、未勝利時に２着４回３着６回があるように、相手なりに走れそうなタイプ。調教の動きも上々で、差のない競馬が可能。長距離では安定しているサイドチェンジ、調教の動きが抜群のシンゲキ、渋太く脚を使うカタヨクノテンシが上位候補か。

　７Ｒニシノヒナマツリ　☆☆　前走が案外だったが、２走前に少差３着など現級でも通用する力はある。近２走より相手関係が楽になった印象があり、立ち回りひとつで食い込みがあっても。前走でクラスのメドが立ったラニカイサンデー、終い堅実なシゲルタイガー、立て直して好仕上がりのトウショウジャイロが強敵か。

　８Ｒチャップリン　☆　大敗続きで成績が上がってこない現状。長期休養明けでもあり使いつつ良くなってからか。斤量減は好材料のナリタゴールド、小倉で現級勝ちの実績があるステイキングダム、長く脚を使えるエイシンクリックが上位候補か。

　１０Ｒジュンドリーム　☆☆☆　前走は出遅れて後方からの競馬だったが、直線ではいい脚を使い４着。最終週の馬場は歓迎で、末脚の生きる流れなら上位食い込みは十分可能。500万昇級後も安定しているウィズ、前走の末脚が目立っていたタイセイソニック、持ち時計上位のモズスーパーフレアが強敵か。

　１１Ｒクリノサンスーシ　☆☆　格上挑戦だった前走は度外視できる一戦。２走前に小倉で０・５秒差と、１０００万でもそれほど力量差はなく、立ち回りひとつで食い込みは十分可能。良血馬で素質上位のタンタグローリア、大崩れが少ないエッジースタイル、小倉は好相性のアルマレイモミが上位候補か。

　１２Ｒタイセイブレーク　☆☆☆☆　前走は出遅れて直線でも捌きづらい場面があったが、強烈な末脚は見所十分。前回より相手が楽になり、手頃な頭数も歓迎。今回も上位争い可能。２戦連続で２着のマイネルアムニス、復調気配のラブローレル、終いは堅実なスワニルダが強敵か。

　◆山崎啓介　１９８２年生まれの北海道出身。２００７年に専門紙「一馬(現・優馬)」に入社。美浦の想定班で、若手の調教師、騎手との繋がりが深い。現在も「優馬」のホープとなるべく、日々勉強中。