【ラジオNIKKEI賞】トゥジュール名門復権GO砲!34年ぶり福島重賞Vへ余力十分12秒7

[ 2020年7月2日 05:30 ]

ウッドチップコースで追い切るサクラトゥジュール(撮影・郡司 修)
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 季節外れのサクラ吹雪が舞うか。夏の福島開幕を飾る3歳G3「第69回ラジオNIKKEI賞」の追い切りが行われた。このレースと好相性の堀宣行厩舎は2頭出し。サクラトゥジュールはWコースで軽快な動きを披露し好調をアピールした。名門「サクラ軍団」の復権へ。一族を支えた血を受け継いだ素質馬がタイトルを狙う。

 名門復活へ。サクラトゥジュールの最終追いはWコース単走。乗り手の制御に対し、やや反抗的なそぶりを見せるのは、いつものこと。直線で馬なりのままスムーズに加速して5F68秒3~1F12秒7。派手さはないが余力を十分に残した軽いフットワークで駆け抜けた。「暑くなってきたので疲れを残さないよう単走で。動きも良かった」。森助手は満足そうに口火を切った。

 デビュー以来【2・3・1・0】。抜群の安定感だが、陣営はこの成績に満足していない。森助手は「口向きや折り合いに難しいところがあって、なかなか勝ち切れなかった」と振り返る。ただ、前走は好位2番手で運び、東京マイルで1分31秒7の好時計V。「スムーズな競馬で力を出せた。自分のリズムで運べれば強い」と能力に太鼓判を押す。ひいらぎ賞で首差2着に敗れたスマイルカナは、その後にG3フェアリーSを勝ち、桜花賞でも3着に快走。先々週の米子Sでは古馬相手にリステッド勝ちを飾った。戦ってきた相手のレベルは高い。

 ユタカオー、バクシンオー、ローレル…。70年代後半から90年代前半にかけ、「桃、白一本輪、桃袖」の勝負服で中央競馬を席巻したサクラ軍団。ビッグタイトルを次々と制した常勝軍団も近年は低迷。10年以降のJRA重賞ではわずか5勝にとどまっている。トゥジュールは軍団隆盛の一翼を担った名牝系の出身。3代母のサクラセダンはサクラチヨノオー(88年ダービー)、ホクトオー(同年朝日杯3歳S)のG1兄弟を送り出した。

 母サクラレーヌは重賞3勝を挙げたサクラプレジデントの半妹。そのプレジデントが、03年皐月賞で頭差2着と涙をのんだ相手であるネオユニヴァースと配合され、生まれたのがトゥジュール。奇妙な因縁の血統構成も興味深い。「重賞の舞台でもやれていい」(森助手)と手応えは十分。もしVなら、サクラ軍団の福島重賞Vは86年七夕賞以来34年ぶり。勝ったサクラトウコウもサクラセダンの子だ。昭和、平成、令和とつないだトゥジュールの血脈が名門復活を後押しする。

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