アトランタ五輪銅・十文字引退 プロ競輪選手初メダリスト

[ 2019年1月18日 05:30 ]

96年7月アトランタ五輪で銅メダルを獲得した十文字
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 96年アトランタ五輪の自転車競技「男子1キロタイムトライアル」で銅メダルを獲得した十文字貴信(43=茨城)が15日付で引退した。

 十文字は太田真一(埼玉)、伏見俊昭(福島)らハイレベルの75期生として95年4月にプロデビュー。徹底先行を貫いてS級に昇級。96年から自転車競技がプロ解禁になると5月のいわき平「全日本プロ選手権自転車競技大会」に出場。1キロタイムトライアルで大本命の神山雄一郎(栃木)を破りアトランタ五輪出場を決めた。7月の五輪本番では自己ベストの1分3秒261で銅メダル。プロの競輪選手として初のメダル獲得を果たした。同年グランプリには「個人種目でのメダル獲得」の権利で出場(落車棄権)した。

 競輪選手としては特別競輪の常連として活躍(G1最高成績は99年全日本選抜3着)。しかし腰痛に悩まされた上に相次ぐ落車で長期欠場も多かった。近年は吉田拓矢(茨城)ら後輩の育成にも力を注いだが、17年10月2日の富山競輪(落車)からバンクに戻ることはなかった。

 ◆十文字 貴信(じゅうもんじ・たかのぶ)1975年(昭50)11月10日生まれ、千葉県関宿町(現野田市)出身の43歳。取手第一高卒。競輪学校75期生として95年4月にデビュー。通算成績は1512戦186勝。通算取得賞金は5億4305万円。1メートル77、83キロ。血液型A。

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