【大井・羽田盃】ファイト、重賞3連勝で1冠目奪取

[ 2018年5月10日 05:30 ]

羽田盃を制したヤマノファイト(左)
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 南関東クラシック第1弾「第63回羽田盃」(S1、5着までに東京ダービー=6月6日大井=の優先出走権)が9日、大井競馬場で行われた。単勝1・8倍の圧倒的1番人気に支持されたヤマノファイトが逃げ切り優勝、重賞3連勝でビッグタイトルをものにした。また、同馬にはジャパンダートダービー(7月11日、大井)の優先出走権が与えられた。

 スタート直後の長い直線。スタンドからどよめきが起こったのはヤマノファイトがハナに立った時だった。手綱を取った本橋、見守った矢野師が「想定外」と口をそろえたようにまさかの逃げ。だが、本橋自身は落ち着いていた。

 「外から馬が来たし、変に押さえるよりは行った方がいい」と瞬時に気持ちを切り替え、腹を据えた。その後も隊列は乱れず、リコーワルサーが2番手からびっしりマークする展開。直線もそのワルサーが外から迫るが、そこでまたひと伸び。最後まで先頭を譲ることなく真っ先にゴールを駆け抜けた。

 「序盤仕掛けて行ったがかかるところもなく馬の成長を感じた。馬にとっては凄くしんどい競馬をさせたが本当によく踏ん張ってくれた」と本橋は愛馬をねぎらった。矢野師は「1番人気だったしホッとした。だんだん力をつけてきて、馬に風格が出てきた。次はダービーへ向けてきっちり仕上げたい」と表情を引き締めた。師弟でつかんだ第1冠。次はその絆を武器に加えて大一番を制するつもりだ。

 ◆ヤマノファイト 父エスポワールシチー 母ケイアイリード(母の父フォーティナイナー) 牡3歳 船橋・矢野義幸厩舎 馬主・山口明彦氏 生産者・北海道平取町の山口明彦氏 戦績12戦7勝(南関東3戦3勝) 総獲得賞金7735万円。

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