【凱旋門賞】合田氏「マカヒキのずぶとさはアウェー向き」

[ 2016年6月28日 05:30 ]

 JRAが27日、凱旋門賞の海外馬券発売を発表した。日本のエースと目されていたドゥラメンテの故障回避により、が然注目を集める今年の日本ダービー馬、マカヒキに勝算はあるのか?スポニチ本紙競馬コラムでおなじみ、海外競馬評論家の合田直弘氏にVの可能性を聞いた。

 「今年の凱旋門賞はかなりハイレベル」というのが現在の見立て。やはり最大のライバルがポストポンド。「昨年は勝負強さが売りだったが、5歳になった今年はぶっち切りタイプになり破壊力が増した印象。また、硬い芝が得意で道悪、重い馬場に不安があったが、今年は克服し、欠点がないくらい」という。

 もう1頭がマカヒキと同じ3歳牡馬ハーザンド。「英ダービー馬だが、愛ダービーも獲ったことで陣営は“ここまで来たら凱旋門賞に行くしかない”と話している」。

 それでも合田氏は、鞍上に再度ルメールを迎えるマカヒキが互角に戦える可能性は高いと見ている。「(ロンシャン改修工事により)今年の開催がシャンティイ競馬場というのは追い風。パワー勝負のロンシャンに比べコーナーがきつく、コース幅も狭い。日本の競馬のように器用さを生かせる舞台。そして、枕が替わっても寝られる馬だと聞いているずぶとさはアウェー向き」と理由を挙げた。

 英ブックメーカーのマカヒキ単勝オッズは15倍前後。「おいしいと思う。海外の友人に、今すぐマカヒキを買うべきだと助言しますよ」と合田氏はニヤリ。日本のオッズではあり得ない数字かもしれない。

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2016年6月28日のニュース