日テレ社長 「セクシー田中さん」原作者を追悼「真摯に検証し、教訓を見つけ出し、再発防止に向ける」

[ 2024年2月26日 14:05 ]

日本テレビ社屋
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 日本テレビの定例社長会見が26日、東京・汐留の同局で行われ、昨年10月期放送の同局ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題について、石澤顕社長が見解を述べた。

 同局は、今月15日付で「社内特別調査チーム」を設置。この日の会見で「外部有識者」として早稲田裕美子弁護士、TBS日曜劇場「半沢直樹」ドラマ監修などを担当した國松崇弁護士を招へいし、「社内メンバー」として山田克也取締役執行役員を責任者として擁立。同局顧問弁護士・谷田哲哉弁護士が担当すると報告。今月23日から調査を始めたと説明した。

 石澤顕社長は「ご指摘の通り、痛ましい結果。芦原妃名子さんに哀悼の意を表したい。ご家族の皆様にも、心よりお悔やみ申し上げたい」とした。「今回の事態を極めて厳粛に受け止めている」とし、再発防止のために「外部の有識者に入っていただいて特別調査チームを発足した。このチームにより速やかに調査を進めて真摯に客観的に検証し、その上で全ての原作者、脚本家、番組制作者の方々の皆さまがより一層安心して制作に臨める態勢の構築を求めていく。そして努めていきたいと考えています」と、調査への思いを込めた。

 また「言うべき最小限のことはホームページで情報発信させていただいた」とした上で「改めて客観的に、経緯をもう一度検証して、どこに問題があったのか・なかったのかを含めて調査をする必要がある」と宣言。現在は「すでに調査チームでヒアリングに入っている」とし「丁寧にヒアリングをさせていただきながら制作上の経緯をしっかりと客観的に真摯に検証し、そこから教訓を見つけ出し、再発防止に向けていきたい」と主張した。

 調査結果については「ヒアリングから浮き上がってくる内容、対応する策のとりまとめにはそれなりに時間が必要。可及的速やかに適切なタイミングで調査結果については公表すべき内容について公表したいと考えている」とした。

 第三者委員会ではなく社内特別調査チームを設置した理由について、石澤氏は「ドラマ制作に関する基本的な流れと今回の事案について当初からしっかり記録に残している。日本テレビがしっかりサポートしながら第三者のご意見を幅広く受け止めながら再発防止という観点で目的を達成できるように進めていきたい」と説明。また、「小学館さんに協力していただけるという言質をいただいている。ヒアリングをさせていただいて、全体像を把握していく」と語った。

 同局は、芦原さんの訃報が伝えられた1月29日にはドラマの公式サイトで哀悼の意を表するとともに「映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております」とコメント。

 30日には「大変重く受け止めております」「日本テレビの責任において制作および放送を行ったもの」とし、SNSなどで関係者への誹謗中傷の書き込みがなされている現状を受けて「関係者個人へのSNS等での誹謗中傷などはやめていただくよう、切にお願い申し上げます」とした。

 芦原さんは先月26日に更新した自身のXで、ドラマの脚本を巡り局側と折り合いがつかず、自らが9、10話の脚本を書くことになったとして視聴者に向けて謝罪。当初提示していた「漫画に忠実に描く」などの条件が反故になっていたと明かしていた。芦原さんは28日に一連の書き込みを削除。新たに「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。」と投稿し、29日に栃木県内で死亡しているのが見つかった。

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