ジャニーズ 61年の歴史に幕 17日から社名は「SMILE―UP.」

[ 2023年10月17日 05:03 ]

閉店後、ジャニーズショップ大阪の店舗2階部分に張られていた「Johnny’s」の店名の壁紙が剥がされた
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 ジャニーズ事務所が16日、創業者の故ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り、1962年6月の創業から61年以上掲げてきた屋号を下ろした。17日から社名は「SMILE―UP.(スマイルアップ)」に変更となる。

 ジャニーズショップもこの日、営業終了となった。大阪市北区の「ジャニーズショップ大阪」には多数のファンが来店。Jr.「HiHi Jets」作間龍斗(21)のファンという女性は名称変更について「寂しいけどファンは続けます」と語った。閉店後の午後9時ごろから店舗の大窓に貼られたフィルム状の社名が剥がされ、残って見守っていた約100人のファンからは悲鳴が上がった。

 タレントもそれぞれの一日を過ごした。社長の東山紀之(57)は東京・渋谷のパルコ劇場で主演舞台「チョコレートドーナツ」に出演。事務所に関するコメントはしなかった。関係者によると「社長としての仕事も行った」という。井ノ原快彦(47)も副社長の業務を行った。

(嵐・相葉雅紀は/主演ドラマ収録/) 嵐の相葉雅紀(40)は主演するテレビ朝日ドラマ「今日からヒットマン」を収録。制作関係者は「ジャニーズ最後の日でしたが、いつも通り一生懸命仕事に臨んでいました」と語った。木村拓哉(50)はインスタグラムで「本日は近々収録の番組の打ち合わせへ」と投稿。KAT―TUNの中丸雄一(40)はSNSで「仕事現場的には何も変わらないが、何か卒業する感覚に近いものを覚える」とつづった。

 SMILE―UP.は、被害者救済・補償のみを行う会社として存続。補償が終わり次第、廃業となる。補償は11月以降のスタートになるとしている。

 新会社は今後設立し、所属タレントは順次移籍する。現在は東山や井ノ原らがタレントらの希望する活動方針などの聞き取りを行っている。東山は社員に対して、一人一人と面談を行いたいとの意向を伝えている。取締役などの体制も内部では決定しているが、本格的な始動は設立後になる見込み。新会社についての詳細は発表されておらず、タレントたちがどのような選択をするかが注目される。

 ≪草野球チームからスタート アイドルの“帝国”≫ジャニーズ事務所はジャニー氏が立ち上げた草野球チームメンバー4人によるグループ結成に伴い、創業された。80年代にはたのきんトリオや光GENJIなど人気アイドルを続々と輩出。90年代に音楽番組が激減し「アイドル氷河期」を迎えた中、バラエティー番組に進出したSMAPが国民的アイドルとしての地位を確立した。シングル「世界に一つだけの花」は300万枚以上を売り上げた。その後、嵐も国民的アイドルへと成長。嵐の活動休止後もSnow ManやKing&Princeらが人気を誇った。一方で近年は退所者が続出。ジャニー氏の性加害問題で企業のジャニーズ離れも進んだ。その中でのジャニーズという名の消滅。長年芸能界に君臨してきた“帝国”が大きな区切りを迎えた。

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