安藤優子氏 安倍元首相の国葬決定の時期に疑問「そのタイミングは岸田さんにとってどうだったのか」

[ 2022年7月31日 12:56 ]

キャスターでジャーナリストの安藤優子氏
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 キャスターでジャーナリストの安藤優子氏(63)が31日、フジテレビ「ワイドナショー」(日曜前10・00)にコメンテーターとして出演。参院選の街頭演説中に銃撃され死去した安倍晋三元首相の国葬を、9月27日に東京・北の丸公園の日本武道館で実施すると閣議決定したことに言及した。

 国葬の葬儀委員長は岸田文雄首相が務め、費用は全額、国費から拠出する。政府は国葬を実施する理由として「憲政史上最長の8年8カ月にわたり首相の重責を担ったこと。東日本大震災からの復興など多くの実績。国際社会からの高い評価。蛮行による死去に国内外から追悼、哀悼の意が寄せられていることなどを挙げている。

 安藤氏は「安倍さんがあの凶弾に倒れた、あれを私たちは映像としてつぶさに目撃をしたわけです。その時の衝撃はあまりにも強くて、安倍さんがなくなられた6日後には(岸文雄総理大臣は)国葬を判断された。そのタイミングは岸田さんにとってどうだったのかと疑問に思っている」と見解を示した。

 その理由を2点挙げ、「ものすごく感情が衝撃に震えていて、国民も全員とは言わないが、政治信条は関係なく、本当に多くの人が白昼堂々、選挙のさなかにああいった形で亡くなられたのを見た時に、心からの弔意を示したし、悔しかったし、あり得ないと思ったし、そういう心の心情の時に判断したっていうところが感情が先行したのではないかなと私には見えた」と安藤氏。さらに「外国からの弔意がたくさん寄せられた。しかも非常に早く。そういうことに日本の岸田さんもあって、背中を押されたんじゃないかって、私には見えました」と私見を述べた。

 すでに閣議決定されているため「私は決めたからにはこのままでいいかっていったら、安倍政権は積み残した課題だってあるし、負の遺産だってある。そういうことをきちっと清算するっていう姿勢を見せて、説明するってことがとても大切なことだと思う」とも主張。「政治マターとしての国葬を執り行うんだったら、政治マターとしての課題にもこれからきちっと向き合うことも示したほうがいい」と力を込めた。

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2022年7月31日のニュース