藤井竜王、JT杯で今年17回目の豊島九段戦「また対戦できるのうれしい」

[ 2021年11月21日 05:30 ]

ポーズをとる藤井竜王(左)と豊島JT杯覇者(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖含め4冠=は21日、千葉県千葉市の幕張メッセで行われる日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)決勝で連覇を狙う豊島将之JT杯覇者(31)と対戦する。

 20日夜には東京都内での前日会見に出席。前夜、第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグで無傷の5連勝を飾り、初の7番勝負出場を決めたばかりとあり「今日(20日)ゆっくり休むことができたので決勝は普段通りの状態で臨めると思います」と、勝利の余韻をほのかに残しながらきっぱりとした口調で話した。

 初優勝を懸けて対戦する豊島は、今年実に17回目の対決となる。昨年まで0勝6敗と苦手にしていながら、今年だけで13勝3敗と圧倒。21年最後の激突を前に「また対戦できるのはうれしい。今年は数多く対戦したが、早指し戦では初めてになるので、新鮮な気持ちで臨みたいと思います」と決意を明かしたが、実は1月17日には同じく早指し戦の朝日杯オープン戦で当たっている。記憶力に定評のある藤井にとっては思わぬ?失念だったが、これも史上最年少4冠の愛嬌(あいきょう)か。

 会見では事前に募集したファンからの質問に笑顔で答える場面も。「昼寝はしますか?」というストレートな問いに「します。対局の翌日は疲れているので、家で2、3時間ほど寝ます」と明かした。「1週間休みがあったら何をしますか」には「1週間休みたいと思います」と禅問答?も披露。王将戦挑戦切符を手中にした余裕がそこかしこに漂っていた。

 JT杯決勝は公開対局で午後4時に開局。優勝賞金は500万円となっている。

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