珠理奈の哲学「アイドルとは見た目じゃなく生き様」

[ 2021年4月11日 22:18 ]

仲間たちの前で涙のスピーチをするSKE48松井珠理奈(c)2021 Zest,Inc./ AEI
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 SKE48松井珠理奈(24)が11日、名古屋市内の日本ガイシホールで卒業コンサートを開催して、報道陣の囲み取材に応じた。

 「今までとは違う心境で、本番前も緊張しないで、直前までSNSに寄せられたコメントなどを見ていました」と穏やかな表情で切り出した。

 1日2回の卒業コンサートだったが、昼の部では、多くの後輩たちにソロ曲を歌わせた。「卒コンというよりも、私のプロデュース公演。後輩メンバーたちに、大きな会場でソロで歌うことを経験してもらって、成長してもらいたかったんです」。

 夜の部でも、自分ばかりが出演するのではなく、後輩たちに多くの見せ場を譲った。

 コンサートでは、3年前のナゴヤドームでの第10回AKB48選抜総選挙の前日リハーサルで、仲間たちに救われたことを明かした。

 「名古屋でやるのに何でSKEの曲が(ライブに)無いのか、SKEは頑張っているのにいつも損をしている」と、1人で部屋で悔し泣きをしていたら、「全メンバーが部屋に探しに来てくれて『何でリハーサルに来ないんですか? かっこいい珠理奈さんを見せてください!』と、私を引っ張り出してくれた。もしもあれが無かったら、私はもっと早くに倒れていた」と、知られざる秘話を明かした。

 そんなメンバーたちとSKEへの恩返しが込められた卒業コンサートだった。

 さらに「アイドルとは?」という最後の質問には、「アイドルって見た目じゃなくて生き様なんですよ。最初はみんな見た目で好きになってもらうけど、私たちは握手会で触れ合っていく中で、自分の思いや生き様を見せていって応援してもらう。過酷な裏側もドキュメンタリーで見せる日本のアイドルとはそういうものじゃないかな」と語った。

 まさに、13年間の末にたどり着いた松井のアイドル哲学だった。

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