「サインはV!」作者望月氏「派手な技は苦手だった」 完全版コミック計画も

[ 2019年12月9日 14:11 ]

東京・森下文化センターでのトークイベントで「サインはV!」などについて語った漫画家の望月あきら氏
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 「サインはV!」「ゆうひが丘の総理大臣」などの漫画家、望月あきら氏(82)が8日、東京・森下文化センターでトークイベントに出席し、名作連載当時の思い出などを語った。同所で月1回ペースで行われるスポーツ漫画講座の第3回。

 1968年から「少女フレンド」で連載されて大ヒットしたバレーボール漫画「サインはV!」は編集部から提案された企画で、望月氏は当初「バレーボールは全く知らないから描けない」と難色を示したという。

 一方で「自分は男だから、本当は男性向けの漫画を描きたい」との思いがあったことも強調。それだけに、この企画は「男性作家だからこそ描ける少女漫画かもしれない」と感じたことなどから執筆を引き受けたと明かした。「サインはV!」の原作者の故神保史郎氏と実業団のバレー部を徹底取材し、連載にこぎつけた。

 X攻撃や稲妻おとしなどの“スポ根”的な必殺技については「神保さんの好みだった。彼には梶原一騎さんへの憧れがあったようで、派手な話を好んだ。私は“こんな大げさなの嫌だよ”と言ってたけど、神保さんが正しかった。神保さんの熱意に打たれて描いたが、それが良かった」と感謝した。

 ドラマ版「サインはV」のキャスト選考にも加わったそうで、今年10月に肺腺がんのため77歳で亡くなった鬼コーチ・牧圭介役の中山仁さんを追悼。「私が選び、ドラマを成功に導いてくれた人だからね。悲しいです」と悼んだ。

 「サインはV!」は、これまで単行本と、愛蔵版が発行されているが、読み切りで描かれたジュン・サンダースの特訓エピソードなど数話が掲載されていない。当時の原稿が紛失しているためで、トークショーの相手役で編集者の綿引勝美さんは「私が当時の少女フレンドを持っている。先生も原稿を探してください」と依頼。望月氏によると自宅に当時の原稿が埋もれている可能性もあるという。原稿や掲載誌が発見されれば、約半世紀を経て『完全版サインはV!』が発刊される可能性もあるという。

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