小林幸子 右目網膜剥離で緊急手術受けていた…視力0・07まで低下、コンサート演出にも影響

[ 2019年10月10日 18:00 ]

新潟県長岡市旧山古志地域の「小林幸子田」で脱穀作業を行った小林幸子(左)と中川翔子
Photo By スポニチ

 演歌歌手の小林幸子(65)が先月24日に右目の網膜剥離の手術を受けていたことが10日、分かった。この日、新潟県長岡市の山古志地域にある「小林幸子田」で行った稲穂の脱穀作業に白い眼帯を付けて現れ、報道陣に状況を説明した。

 右目に異常が出たのは先月18日頃。モノを見ている時に黒い虫のようなものが動いて見える「飛蚊症」の症状が出た。当初は「自然に治るだろう」と思っていたが、2日後に急変。「タピオカのような黒い影が右目の視界の全部に現れた」といい、21日に都内の病院で診察を受けた。眼球の内側にある網膜がはがれて視力が低下する網膜剥離と診断され、医師からは「すぐに手術です。失明しますよ」と緊急性を説明されたという。「目の病気をしたことがなかったので、本当にビックリした」と振り返った。

 コンサートがあったため、3日後の24日に手術。シリコンオイルを使って網膜を接着させる手術を受け、無事に成功した。3日間入院したが「手術後の丸1日は、網膜がはがれないようにうつぶせで過ごす必要があったので大変でした。ドーナツ枕で寝ました」。現在は経過観察中。シリコンオイルを抜く必要があるため、今年の暮れか年明けに再度手術を受ける。

 現在は眼帯をつけて生活している。ステージでは外すため「ピンスポットが当たると痛い」と明かした。右目の視力はもともと1・0ほどだったが、術後に0・07まで低下。次第に回復するが、左目は0・7で、その差もあってモノが見えにくい状態。「コンサート中はステージと客席の境目が見にくい。階段を下りるのも大変だから、そういう演出はやめました」と苦渋の決断を明かした。

 これまで大病を患ったことはない。「入院も人生で初めて。夫も見舞いに来てくれて、家でもいろいろ手伝ってくれる」と明かした。仕事に穴を開けることもなく、先月29日のNHK「のど自慢」などに普段通りに出演した。

 この日も元気に脱穀作業を行った。7月公開のポケモン映画「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」の主題歌「風といっしょに」を一緒に歌った中川翔子(34)も参加し、約200キロのもみがとれた。

 小林は「今年は粒が大きくて重たい。良いお米ができた」と笑顔。中川も「子供たちと幸子様と一緒に田植えをして、あっという間に大きくなった。大地の素晴らしさやたくましさを感じて、素晴らしい、地球!って思いました」と感激して涙ぐんだ。

 ラグビーW杯で新潟出身の稲垣啓太選手が活躍。小林は「がんばれ稲垣!ここまで来たら優勝!」とエールを送り、「幸子米を稲垣選手に贈ろう!おいしいお米を食べてもらいたい」と笑顔で話した。

 米作りは04年の中越地震を風化させまいと続けてきた。今年で地震から15年。「山古志のみんなはたくましく生きてきた。私も足腰が大丈夫な限り、米作りを続けます」と誓った。

続きを表示

2019年10月10日のニュース