羽生結弦「春よ、来い」でユーミンと共演 北海道胆振東部地震の被災地で復興の願い込め

[ 2019年7月28日 15:12 ]

羽生結弦
Photo By 提供写真

 フィギュアスケートの羽生結弦(24=ANA)が、2018年9月に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震の被災地を訪れ、復興の願いを込めて、スペシャルアイスショーを行うことが28日分かった。日本テレビ「24時間テレビ42人と人~ともに新たな時代へ~」(8月24、25日放送)の企画で、被災地の人たちを招く。28日放送の「24時間テレビ先行公開SP」で発表された。

 演目は、羽生にとっても思い入れの強い名曲「春よ、来い」。作詞、作曲を手掛けたニューミュージックの女王、“ユーミン”こと松任谷由実(65)が会場で歌い、夢の共演を果たす。

 宮城県出身で東日本大震災で被災した羽生は、これまでも被災地の訪問を続け、人々に希望を届けるアイスショーを行ってきた。「僕たちのパフォーマンスを見たときに何か感じることができると思います。いろんな意味のある『春』が届いたら良いなと思いながら、滑らせていただきます」と話している。

 松任谷も「この機会に出会えたことで、困難に向かっている人たちに、勇気を与えられるのではと思っています。そういうパフォーマンスを力を合わせてできたら幸せなことです」とコメント。同曲は26作目のシングル曲として1994年10月に発売。当時は、安田成美らが主演した同タイトルのNHK連続テレビ小説の主題歌に起用され、その後も時代を超えて歌い継がれてきた。羽生は何度も使用してきた。

 ピアノの演奏を務めるのは、羽生と昨年共演した日本を代表するピアニストの清塚信也(36)。「実は、すごい難しいことをやっているんです。そうやって挑戦することでしか出ない表現というものがあるのではないかと、噛み締めながらやりたいと思っております」と意欲を見せている。

 被災地からは厚真(あつま)町町民吹奏楽団のメンバーたちも参加。震災によって、尊い命を亡くした楽団指揮者、松下一彦さんへの鎮魂の思いも込めて演奏し、ショーを共につくり上げる。

 この模様は、同番組内で紹介予定。一般公開はない。

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2019年7月28日のニュース